マーケットは「NATO vs ロシア」の戦争に変わる可能性を徐々に先取りし始めている。もしそうなれば、一時的にマーケットは“壊滅下落”がきます。ダウで5,000~10,000ドル幅下げる可能性も。ここからの展開をヘッジファンド勢の動きから考えます。(『snowfieldの世界へ投資 メルマガ』snowfield)
※本記事は有料メルマガ『snowfieldの世界へ投資 メルマガ』2022年3月5日・7日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
国内投資経験28年、海外株投資経験10年以上の経験と人脈からの情報を元にして、独自分析による銘柄選定と相場見通しなどを日々配信。コロナショック安も被弾することなく、日本株・アメリカ株の業績推移を独自分析し、それを元に未来の株価を算出し割安であろう銘柄への短期投資で利益を出す方法を実践中。新規上場IPOについても造詣が深い。
今の下げの背景(2022年3月7日11:00配信号より)
ロシアは、西側に対して「ウクライナに武器やマネー物質を供給しているのは、ロシアに対する宣戦布告だ」と言っている。「なんなら、まとめて戦うか」と。
マーケットは、「NATO vs ロシア」の戦争に変わる可能性を徐々に先取りし始めている。
ウクライナへは、NATO加盟国・ポーランド経由で武器や物質が運ばれています。そしてロシアが、「ポーランドふざけんな」と言い始めています。
もしも、ロシアがポーランドに対して何らかのアクションを起こせば、NATO軍は戦うことになる。
NATO軍は、「集団防衛」「危機管理」「安全保障」の3つがルール。
もしそうなれば、一時的にマーケットは“壊滅下落”がきます。ダウで5,000~10,000ドル幅下げる可能性も。
「もしかしたら、ロシアとNATOが一戦交えるかもしれない」というのを、マーケットは先取りし始めています
今日の下落の芯の部分です。マーケット、手出し無用です。
現在のアメリカ市場で起こっている状況(2022年3月5日10:30配信号)
・原油高止まり
・金上昇
・コモディティ上昇
・株安
・5~10年債券利回りは低下
・債券価格は上昇
ここまでは見ての通りですね。
さて、ざっくり見渡して、おかしな動きとしては「これから金利が上がるのに、債券利回りは上がらずに下がっている」という点。
いったいなぜ?
いろいろ調べた結果、答えとしては以前に当メルマガでも書いた、ヘッジファンドやファンドのポジションが影響しています。
ヘッジファンドやファンドは運用しなければなりません。現金枠で避難というようなことができない。常に運用するのが、ヘッジファンドやファンドの使命です。
では、ヘッジファンドやファンドは今、どういうポジションなのか?
「株30%」としよう。これらは下落でへこんでいますね。以前まで40%あった株ポジションを10%減らして、避難先として20%のポジションだった債券を30%に引き上げる。
この動きが債券高に繋がり、債券利回りを一時的に低下させている。残りは今の流れとして当然、原油や金を含むコモディティに投入しているだろう。
どうやらヘッジファンド勢力は、このような状況で比較的安全な債券のポジション増やしている。債券を現物保有しつつ、それを担保にして資金枠を増やし、原油やコモディティで勝負している。
債券が買われると、債券価格が上昇し、債券利回りは低下する。特にいま、5~10年の債券でこの動きになっている。
2月24日・25日あたりから債券が買われていることから考えて、この解釈で合っていると思います。
<ここからが大事>
戦時下であるため、比較的安全な債券が直近は買われている。それを担保として、資金枠を拡大し、原油やコモディティに投入されている。
これは短期的な動きです。長くは続かない。やっているヘッジファンド勢力もそれは分かっている。
では、いつまで小動きか?
ウクライナ・ロシア問題が終息へ向かえば、このポジションは解消されます。その時、逆回転が起こる。
株は上がり、債券は売られて、利回りは上昇し、原油や金コモディティ利食いが起きて一定下がる……という流れ。
よく思い出してください。2022年の相場はどうなるとの予想だったか?2022年は利上げの年、そして1月にはQTもすると発表されました。
元から2022年は低いもしくはマイナスパフォーマンスの年になるだろうとの予想。そんな中でヘッジファンド、ファンドの投資運用が利益を出すには、上記のようなことをしなければリターンを生めないといえます。
たまたま、ウクライナとロシアが戦闘となり、目の前に手掛けやすい原油や金コモディティがあるということです。
この考え方で、ほぼ合っていると思います。ただいろいろな考えの方がいますので、参考までにと思います。
(※筆者注:この記事は著者の分析をお伝えするものであり、売買指示を目的としておりません。投資される場合は読者の方の自己責任にてお願いいたします。)
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