政治の延長が戦争である
クラウゼヴィッツの言い分である。「戦争とは外交以外の手段で遂行する政治の延長である」。したがって、経済制裁も戦争の一種である。今、中国は日本と並ぶ米国国債の大量保有国である。中国が米国債を売却し始めれば、米国国債は暴落する→長期金利は暴騰する。米FRBは既に量的引き締めにかかっている(米国債の保有額を減らしている)から、既に長期金利は上昇しているにもかかわらず、債券価格が下落している時に何故、中国が米国債を売るのか?
中国が米国債の保有額を「2010年以来の低水準」まで徐々に減らすという。この傾向は当面継続する可能性があるという。出所は中国共産党機関紙人民日報系のタブロイド判(週刊Newsweek8月2日号)。
アベノミクス相場の壮年期相場の真っ最中に大幅急落したのは「チャイナショック」と言われた。今の中国は経済大国として米国に次ぐ二番目であるが、以前の経済大国は日本であり、米国とはイデオロギーが合致していた市場経済を重んじ、民主主義を重んずる点において世界経済を脅かす存在ではなかった。今の中国は異なる。
米政治家の老化進行で「習近平にしてやられる」
バイデン米大統領は今年11月で満80歳になる。ペロシ下院議長は82歳、マコーネル共和党上院議員も80歳となる。
次の大統領選挙でバイデンとトランプの再戦となれば、米国史上最高齢対決となる。バイデンが仮に二期連続して勤め上げれば、退任時には86歳になっている。バイデンの支持率は各世論調査で36%前後まで落ち、不支持率は56%前後まで上がったという開きが出ている。
日本の政治は長らく「長老支配」と呼ばれてきたが、昨年の総選挙で当選した衆院議員は平均55.5歳であり、米国の上下両議員のどちらよりも平均年齢は若い。米国は大統領を始め、議員全体の平均が老化してきた。
この現象に中国がどういうふうに食い込むか、決して良い方向には行かないだろう。
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<山崎和邦の投機の流儀 vol.527 8/14号>
第1部:当面の市況
(1)市況コメント
(2)週末の大幅高、大商い金額
(3)23年3月期の通期の予想ベースでは、企業数で62%企業がコロナ前を上回る純益と見
込まれる
(4)日経平均の1ヶ月後の予想が半年ぶり高水準
(5)国内のファンダメンタルズは決して悪くない。
(6)8月第1週の週末で、日経平均が2ヶ月ぶりに2万8000円を回復
(7)「8月の金融市場はショックが起きやすい
■ 第2部:中長期の見方
(1)野村が日本株強気論のシナリオを修正した。
(2)世界の企業業績は7四半期ぶりに減益
(7)ドイツが「原発ゼロ政策」を見直し―この事実は、やがて「東電株」にも波及する。
(8)財務諸表に直結する人材力―「人への投資」が企業価値を左右する。
(9)「GNP」と「GDP」と「GNI」
■ 第3部:株価変動と景気循環との関係
(1)戦後16回の景気循環と株価変動(戦後32回の景気動向変化と株価方向変化の
比較表)
(2)高低のレベルや景気変動の高度深度は無視して、専ら方向のみを見るグラフ
■ 第4部;読者との交信蘭
(1)A様との交信 (8月9日)
(2)K・I様との交信(8月9日)
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『山崎和邦 週報『投機の流儀』』(2022年8月14日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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大学院教授(金融論、日本経済特殊講義)は世を忍ぶ仮の姿。その実態は投資歴54年の現役投資家。前半は野村證券で投資家の資金運用。後半は、自己資金で金融資産を構築。さらに、現在は現役投資家、かつ「研究者」として大学院で講義。2007年7月24日「日本株は大天井」、2009年3月14日「買い方にとっては絶好のバーゲンセールになる」と予言。日経平均株価を18000円でピークと予想し、7000円で買い戻せと、見通すことができた秘密は? その答えは、このメルマガ「投機の流儀」を読めば分かります。