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中国の中高生はおこづかい20万円。日本人の想像を越える“05后世代”の消費行動10個の特色=牧野武文

圧倒的多数の中高生が好む中国国産ブランド

中高生が好きなブランドは、国産ブランドが圧倒的に多く、アニメなどの関連ブランドは意外に多くはありません。

中高生の人気のブランドは20代や30代の好きなブランドとほぼ同じになっています。例えば「新式茶飲」の「喜茶」(HEY TEA)などは、価格は高めの中国茶カフェで、日本でいえば、以前のスターバックスに相当する、ちょっとおしゃれなポジションにいます。実際の利用頻度はともかく、そういう大人が志向するブランドを中高生も志向しているようです。他も例えばアパレルの太平鳥、化粧品のパーフェクトダイアリーや佰草集、飲料の元気森林なども、価格帯はやや高めの大人ブランドです。

中高生らしいブランドと言えば、文房具の晨光文具、雑貨のメイソウぐらいです。

中国では、子どもに対しては過剰とも思えるほど愛情を注ぎ、場合によってはネコ可愛がりをしますが、体が大人と同じ大きさになったらもう子どもではなく、大人として扱うという感覚があります。つまり、中高生はもはや大人なのです。しかし、自分で稼いで自立して生きていくことはできないので、大人になるための修行期間という位置づけです。

なので勉学に集中するのは当然のことであり、お金の管理を親がするのも当然と考えているという人が多いように思います。

また、中高生の好きなブランドが、大人が好きなブランドとあまり変わらないという点も注目に値します。20代・30代をターゲットにしているブランドは、20代・30代にアプローチをしても手遅れで、中高生にもアプローチし、買ってもらえなくても、ブランドの認知を広めるという、将来の消費者を育成していく仕組みなども必要なのかもしれません。多くのメーカーが、お金ではなく自社製品を学校に寄付をするということを盛んにやっています。社会貢献としてやっていることですが、ブランドの認知を高めるという効果も小さくありません。

05后の中高生たちは、自由になるお金をかなりの額持っていて、消費者としても軽視できない存在になっています。1997年に創業した晨光文具は、中高生たちにしっかりと食い込み、2015年には上海証券取引所に上場をしています。また、消費性向が大人と非常に類似をしていることから、将来の消費者としても注目を浴びるようになっています――

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  • vol.125:5分でバッテリー交換。急速充電の次の方式として注目をされ始めたバッテリー交換方式EV(付録)(5/23)
  • vol.125:5分でバッテリー交換。急速充電の次の方式として注目をされ始めたバッテリー交換方式EV(5/23)
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  • vol.121:ライブコマース時代の商品品質とは。配送・サポートはもはや重要な品質の要素(4/25)
  • vol.120:ディープフェイク技術の産業応用が始まっている。GANの活用で成長したバイトダンス(4/18)
  • vol.119:付録部分(4/11)
  • vol.119:主要テック企業はリストラの冬。安定成長へのシフトと香港上場問題(4/11)
  • vol.118:北京冬季五輪で使われたテクノロジー。デジタル人民元から駐車違反まで(4/4)

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  • vol.117:アリババに起きた変化。プラットフォーマーから自営へ。大きな変化の始まりとなるのか(3/28)
  • vol.106:盲盒のヒットで生まれた大人玩具市場。香港上場を果たしたポップマートと追いかける52TOYS(3/21)
  • vol.115:ネット広告大手の広告収入が軒並み失速。ネット広告不要論まで。広がるDIY広告(号外)(3/14)
  • vol.115:ネット広告大手の広告収入が軒並み失速。ネット広告不要論まで。広がるDIY広告(3/14)
  • vol.114:スターバックス中心のカフェ業界に激震。テーマは下沈市場。郵便局や蜜雪氷城も参戦(3/7)

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2022年2月配信分
  • vol.113:中国ビジネスに不可欠のWeChat。なぜWeChatは消費者ビジネスに使われるのか(2/28)
  • vol.112:アリババ新小売へのスーパーの逆襲が始まった。YHDOSと大潤発2.0(2/21)
  • vol.111:夜間経済とほろ酔い文化。「酒+X」店舗体験で変貌するバー業界(2/14)
  • vol.110:二軸マトリクスで整理をするECの進化。小売業のポジション取りの考え方(2/7)

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2022年1月配信分
  • vol.109:中国メディアによる2022年10大予測。暗い1年に次の飛躍の種を見つけることができるか(1/31)
  • vol.108:主要バーチャルキャラクター大集合。実用用途に使われ始めたバーチャルキャラクター(1/24)
  • vol.107:(付録)トラブル事例から見た中国ECの消費者保護。クーリングオフと覇王条款(1/17)
  • vol.107:トラブル事例から見た中国ECの消費者保護。クーリングオフと覇王条款(1/17)
  • vol.106:電動自転車がいちばん便利な乗り物。コンパクト化が進む中国の都市(1/10)
  • vol.105:店舗の未来は「体験」をつくること。これからの主力商品は「店舗体験」(1/3)

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2021年12月配信分
  • vol.104:2021年中国テック業界10大ニュース。1位はやはりテック企業への規制強化(12/27)
  • vol.103:商品はショートムービーで紹介するのが主流。タオバオを起点にショートムービーで展開する興味ECの仕組み(12/20)
  • vol.102:TikTokに使われるAIテクノロジー。最先端テックを惜しげもなく注ぎ込むバイトダンスの戦略(12/13)
  • vol.101:交通渋滞を交通信号を制御することで解消。都市の頭脳となる城市大脳が進めるスマートシティー構想(12/6)

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2021年11月配信分
  • vol.100:コロナ後に急増したネット詐欺。ねらわれる若い世代。被害者の6割以上が20代(11/29)
  • vol.099:アフターコロナ後の消費者心理はどう変化したか。「健康」「環境」「デジタル」「新消費スタイル」の4つ(11/22)
  • vol.098:なぜ中国政府はテック企業の締め付けを強化するのか。公正な競争とVIEスキーム(11/15)
  • vol.097:始まった中国の本格EVシフト。キーワードは「小型」「地方」「女性」(11/8)
  • vol.096:国潮と新国貨と国風元素。中国の若い世代はなぜ国産品を好むようになったのか?(11/1)

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image by:Jenson / Shutterstock.com
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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード 』(2022年10月24日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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