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“王将社長射殺”犯人逮捕で再浮上する安倍元首相と工藤会の関係。「ケチって火炎瓶」の動機も再捜査されるか?=今市太郎

怒りの火炎瓶が安倍邸へ

驚くのはこの小山氏と安倍氏が当時、2時間も密室で差しで話し合いをしたことです、統一教会の案件のことを思えば、安倍という人物はこういう話し合いにも毅然として応じていたことが窺われます。

最大限努力するとか簡単な3通の合意文書がかわされたようですが、この話し合いの直後に山口県警に通報されて、逆に自分が逮捕されたことに怒りが収まらなかったようです。

小山氏はこの件では一旦起訴猶予で釈放となりますが、親交のあった指定暴力団工藤會系高野組組長に相談。結果、間違った家への投げ込み1回を別にして、4回の火炎瓶が安倍邸に投げ込まれることになったわけです。

この犯罪は相当重罪として扱われ、襲撃を依頼した小山氏は懲役13年、襲撃を指示した高野組組長は懲役20年を食らう判決となって服役することとなりました。

ただこれが裁判沙汰になったことで経緯が公的な文書に残されることになり、安倍氏が選挙妨害を依頼していたこと、また報酬の事でもめたことなどが完全に明るみに出る事態となってしまったことです。

安倍氏と工藤会の関係はそんなに単純なものではなさそう

国会では令和新選組の山本太郎氏が当該案件について質問していますが、安倍元首相は自分は被害者であり刑事裁判も決着を見ているので「特段説明することなし」として逃げきっています。

ここまで経緯をたどりますと完全に終わった話に見えますが、スーパー進出に伴う土地計画問題をめぐって安倍事務所側と小山氏がトラブルになっていたことなど隠された利権に絡む事実も多い様子。

この事件の裁判では明らかにならなかった、安倍氏と工藤会のかなり近しいと言われていた関係も気になるところです。

そもそも火炎瓶が投げ込まれたことだけが事件化されていますが、気に入らない市長候補を妨害するために工藤会の構成員ではないにせよかなり近しい存在に妨害工作の依頼をした時点で、本来は大問題になるはずです。

それがいとも簡単にスルーされている点も、まったく納得がいきません。

Next: 総理大臣となる人物がこんなに反社会勢力と接点を持っているものなのか

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