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機関投資家の狙いが一目瞭然。中小型株で個人投資家が勝つための3つの法則=新天地

機関投資家の戦法

ではどうするか?

現在値よりもどんどん上まで買っていく。静かに買い集めるという大型株とは真逆の方法をとるのだ。どんどんと上まで買う。ただしそれは 「値段が欲しいんじゃなくて株数が欲しい(=アキュムレーション)」。上まで買っては手を抜いて下げさせ安くし、また上まで買っては株を集める。

自分の買いで株価を上げてしまう(高いところを買わされてしまう)リスク、それを背負ってでも株を買い集めることでアキュムレーションを進める。

さらに。手を抜いて値段を下げる。こうすることで、ただ上値を掴むのを避ける。

イメージ図

新天地002

株価が大きく上昇する局面(1)で出来高が大きく増えていることに注目して欲しい。つまり誰かがここで値段が倍になってもいいから、と株を買い集めに入る。ただし無限に買い上がっていってしまっては値段も上がってしまい自分が売り抜けにくくなってしまう。

そこで手を抜いて売らせる。ここ(2)で出来高が大きく減っていることに注目してほしい。ずっと買い続けたやつが手を抜いたから、買い手が減って出来高が減り株価は下がる。

そして値段が十分に下がったらまた買いを入れる。以下繰り返しの局面、上がるときは出来高が増え、下がるときは出来高が減る。こうして株価は大きな上昇を伴いながら「アキュムレーション」が進んでいく。大型株と全く異なるアキュムレーションが数ヶ月かけて進行していく。

言葉で言うと簡単だが、この時手を抜いて下げさせて下がりっぱなしになってしまえばそれだけで多額の含み損を抱える。リスクを抱えながらの株集めになる。

くどいけど押したらまた上まで買う。上まで買ったらまた手を抜いて下げさせ、また上まで買う。中小型株ではアキュムレーションと最安値からの大きな上昇(しかも結構大きな反落を伴う)が同時に発生する。この点がひたすら静かな間にアキュムレーション(=株集め)を行う大型株と全く異なる点だ。

中小型株の大相場で個人投資家がやるべき基本戦略

つまり、中小型株が安値圏からいきなり急上昇し、その後、大きな上下動を繰り返して下値を切り上げていく場合、「誰かがアキュムレーションを行なっているんだな」と考えて間違いない。

もしあなたがその銘柄についてポジティブなニュースを手に入れるなら、それは確信に変わるだろう。

ならば、その銘柄が下落したところは買いに回るべきだろう。誰かがアキュムレーションを高値まで行っているということは、相当に上がると確信して買い集めているはずだからだ。

さらに、中小型株を買い集めた人間が、その買い集めた株を売り払おうと大きな売りを出したとき、中小型株は売買に厚みがないから自分の売りでどんどん値段を下げてしまいかねない。

でもそれって、逆に言えば、中小型株を買い集める人間は、現在値よりもかなり上まで買わなければ買い集め=アキュムレーションを行うことができない。さらに中小型株を大量に売り捌くと、大きく値段が下がってしまうというハンデを抱えて勝負しなくてはならないということでもある。

さらに、しかしながら、それらのことを勘案すると「そんな不利を抱えているにも関わらず、高いところまで買いに行ってアキュムレーション(=株集め)をするということは、そんな高値まで買い上がっても、その株を十分に売り払えるだけのさらなるもっともっと高い値段まで株価が上がる、と考えて10億円とか100億円とか突っ込める自信がある、ということでもある。

ならば僕らはこのような派手なアキュムレーションが行われている中小型株の安値からのいきなりの急騰急落を急落した場面とか、急騰急落のレンジを離れた局面で買いに出る価値があるだろうと考える。

これが僕らが中小型株の大相場についていくために基本戦略になるだろう

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