100年後も生き残る理由
再度、商社が何をやっているのかを一言で表します。
それはネットワークを活かした投資、と言えるでしょう。その中で、三菱商事は他の総合商社に比べ、多数の連結対象会社を持っていることから、様々な業界へつながるネットワークの幅の広さという強みがあると考えます。
投資の神様ウォーレン バフェットが総合商社について以下のように語ったとされています。
商社は「規模が巨大で、(事業が)理解しやすく、実績もある」とし、傘下に多様なビジネスを持つことがバークシャーに似ているとも指摘。「これから約100年、そして永遠に生き延びるだろう」と語った。
出典:朝日新聞
なぜバフェットは総合商社は100年後も生き残ると考えたでしょうか?
それは卸売・投資どちらのビジネスも、工場などの生産設備が不要であり、様々な業界へ参入できるという特徴が関係していると考えます。また、すでに様々な業界へ参入するための広範な情報網もあります。
つまり、総合商社は時代の変化に合わせて商材や投資先を変化させることができるため、バフェットは100年後も生き残る、と考えたのだと思います。
ここまで、総合商社のビジネスの解説を行いました。なんとなくすごい、というイメージが、自社のリソースを使って投資先企業の利益拡大を促すことで利益を得ている業界、と認識が変わっていただければ嬉しいです。
しかし、この総合商社業界に投資するうえでのリスクもあります。その話は、ぜひつばめ投資顧問の会員サイト内で議論できれば嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。
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『
バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問
バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問
』(2023年7月7日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。