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ついに常温常圧超伝導体が完成?本当ならノーベル賞級の論文発表で関連銘柄探しに血眼の投資家たち。さらに川勝知事“リニア妨害”が大ファインプレー説も浮上中

今年7月に韓国の研究チームが、室温かつ常圧で超電導状態になる物質「LK-99」を開発したとする論文を発表したことが、サイエンスの世界のみならず様々な分野に波紋を呼ぶ事態になりつつあるようだ。

これまで超電導といえば「特定の物質をかなりの低温まで冷やすと電気抵抗が0になる」というのが、いわば常識中の常識だった。しかし、これが仮に常温でも超電導が実現可能だということになれば、今後「電子機器における効率的な動作の障害となっていた発熱の問題が解消され、CPUやGPU、メモリが従来よりも高速で効率的になる」あるいは「リニアモーターカーなどの磁気浮上式鉄道が移動のための最も低コストな手段になる可能性もある」などといったことが想定されると、早くも取沙汰されているとのこと。

ただし現在、当該論文に関する再現実験が、世界各地の研究機関などで行われているようなのだが、今のところは肯定的反応と否定的反応が入り乱れているといった状況のようだ。

国内外で広がる関連銘柄“期待買い”の動き

上記のように、その再現性にまだ問題があるということもあってか、日本国内の大手メディアなどは、まだほとんど取り上げていないこの件。

とはいえ、実際にこの「室温常圧超伝導体」がもしも現実のものとなったとすれば、まさにノーベル賞戴冠クラスの大きな出来事だということで、アメリカなど海外では早くも、それを見越した投機買いも盛んになっているとの話も。

例えば室温常圧超伝導体が実用化すれば、送電ロスがごく少ない長距離送電も可能になるだろうということで送電インフラ系の銘柄、また“超電導方式”を採用するものも多い量子コンピュータに関しても、室温常圧超伝導体の出現で装置の小型化などさらなる改良が進むと想定されるということで、いわゆる量子コンピューティング関連株にも熱視線が。

さらに日本国内においても、今回のLK-99が銅や鉛といった物質で作れるようだということで、その銅や鉛を扱う非鉄金属メーカーなどに要注目、といった見方も一部で広がっているようだ。

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しかし先述のとおり、今のところはまだ論文の再現実験が行われているといった段階で、それ次第では「ガセでした」という顛末も大いに考えられるところ。ただ、逆に室温常圧超伝導体の実現性が高まってからでは旨味は少ないとばかりに、こういった“期待買い”の動きは今後もより広がっていきそうな情勢のようだ。

川勝知事は“夢の超伝導体”出現を予見していた?

いっぽう“超電導”といわれて、日本人なら多くの人が思い浮かべるのが「リニア新幹線」ではないだろうか。

リニア中央新幹線においては「ニオブチタン合金」を超電導材料とし、これを液体ヘリウムでマイナス269℃まで冷却することで、超電導状態を作り出すといった仕組みを採用しているようだが、もしも今回の室温常圧超伝導体現実のものとなれば、そちらのほうが冷却の必要がない分システムが簡略化され、より低コストなものとなるのではと目されているよう。

しかし、これは逆に考えれば、超電導材料を冷却して超電導状態を作るといった従来の方法が、リニア新幹線が実際に完成したタイミングにはローテクなものになってしまっている……そんな由々しき事態も、十分に考えられるということなのだ。

とはいえ、実際のところ日本のリニア新幹線の進捗はというと、その沿線である静岡県の川勝平太県知事がゴネにゴネまくっているといった状況で、この静岡県が着工を一向に認めないため、JR東海が当初から目標としていた“2027年開業”は最早困難だろうと見られているところ。

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川勝知事はなぜ頑なにもリニア着工を認めないのか。一部からは、同じく世界初のリニア開業を目指している中国に“忖度”をして邪魔をしている、といった陰謀論まで取沙汰されるなど、県内外を問わず大ブーイングといった状況なのだが、今回の室温常圧超伝導体を巡る報道を受け、この川勝知事による一連の“遅延行為”が、逆に“大ファインプレー”になるのでは……といった声が俄かにあがっているのだ。

なかには、この“夢の超伝導体”の出現をなぜか事前に予見していた川勝知事が、あえて悪役になってリニア計画の遅延を図っていた、といった珍説まで出回っているところ。世界がひっくり返るような発見だとの声もあがっている今回の室温常圧超伝導体だが、あの川勝知事への評価までもひっくり返ることとなれば、これはまさに相当な出来事だと言えそうである。

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