成長を継続できるのか?
このように、エアコンに特化した生産・販売戦略とそれを助長するM&A、さらに地球温暖化という不可逆の外部環境、これらの要素から、ダイキンの成長は続くものと考えられます。
しかし過去の業績推移を見てると、2021年のコロナ禍や2008〜2010年の景気悪化局面では業績が悪化しています。
従って建設需要の落ち込みなどの景気後退リスクを受ける側面があります。また温室効果ガスの各国規制というカントリーリスク、中国企業との競争、為替リスクなど、リスクが無い訳ではありません。
23年8月4日現在のPERは30.8倍です。家電を扱うパナソニックのPERは8.4倍、三菱電機は15.2倍です。PERは今後の成長の期待が反映されているものと考えます。
実は、過去10年の株価推移を見るとGoogleを上回る株価成長を達成しています。
出典:Yahoo!ファイナンス 青線 ダイキン工業 赤線 GOOG
今後も成長を継続できるのか、注目すべき企業です。
※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取り扱いには十分留意してください。
『
バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問
バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問
』(2023年8月7日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。