市場・競合分析
まず、世界のエアコン需要は緩やかに増加しています。最大の市場は人口の多い中国です。その次にアジア、北米と続きます。家庭用エアコンの需要が多い地域は中国、商業用エアコンの需要が多い地域は北米となっています。
出典:世界のエアコン需要推定より作成
では、ダイキンは住宅用と商用、どちらが強いのでしょうか?2020年の販売台数のシェアを見てみましょう。
販売台数シェア | 住宅用 | 業務用パッケージ | ビル用 |
国内 | 1位 | 1位 | 1位 |
海外 | 4位 | 2位 | 1位 |
国内では住宅・業務ともにダイキンが首位を総ナメし、海外においてはビル用などの業務用に強みを発揮していると言えるでしょう。ちなみに住宅用海外のトップ3は全て中国のメーカーです。そもそも国内(中国)での需要量が多いことも関係していると考えられますね。
しかし、総合的なエアコン事業の売上高を比較すると、世界首位はダイキンです。競合他社は空調機器を主力としている企業は少なく、家電製品の一部として空調機器を取り扱っている、という違いがあります。
出典:23年8月4日現在 各社空調事業売上高より抽出
まとめると、ダイキンは緩やかに成長しているエアコン業界において業務用・住居用共に高いシェアを誇り、総合的な売上高で世界トップの空調機器メーカーである、ということがわかります。
ではここからは、なぜ今後もダイキンが成長できるのか?その3つの理由を説明します。