️上振れに期待して押し目買いも!今夜の想定は1ドル=145.00〜148.00円
初動の動きは非農業部門雇用者数の数字次第となりますが、予想の+18.0万人を大きく下回り、+10万人以下の数字にでもならない限りは、3月利下げを強く織り込むこともないでしょう。
そういった意味で、今の1ドル=146円台半ばという水準は、まずまずニュートラルな水準と考えられます。
弱い数字が出ると、昨日の安値となった146.00円前後が意識され、割り込むと145.00円の大台節目を試すことになるでしょう。

ドル円チャート(日足)
逆に強めの数字となった場合は、147円台乗せから148円台を試すことになりそうです。
ただし、流石にFOMCでは利上げスタンスは正式に修正されており、次は利下げということが確定していますから、強い数字が出たところで以前のような利上げを警戒する動きにはなりにくく、上値も限定的と考えられますので、強い数字が出ても初動で利食いすることを心がけましょう。
昨年もそうでしたが、+30万人増、+40万人増といった非常に強い数字が出ても、初動こそは大幅なドル買いで反応しますが、徐々に季節調整要因といった、いわゆる“バグ”であることが意識され、最終的には結論先送りで全戻しになりがちですからね。
強めの数字が出たからといって、上昇トレンドには繋がりにくいので注意しましょう。再び1ドル=150円といった水準に戻すためには、二の矢、三の矢が必要な状況です。
結論としては、発表前に146円台半ばから下の水準では、強めの数字に期待してロング(買い)で入っても良さそうです。強めの数字が出れば、初動で利食い。逆に弱い数字が出た場合は、損切りしていったん撤退でしょう。3月利下げを織り込むことになると、ズルズル下げていく展開も考えられます。
数字を見てからの場合は、どちらかというと天井を確認して戻り売りも試したいところ。特に148円台では上値が重たいですから、軽めに売って全戻しを期待したいところです。
本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2024年2月2日)
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による





