銀行のリスク
忘れてはいけないのがリスクです。
銀行の今の業績は堅調ではあるのでリスクは少ないように見えますが、景気が悪くなると業績はやはり悪化します。
投資銀行業務がやられてしまったり、貸出に関しても倒産が増えると引当金を積まなければいけなくなったりして損失が膨らむことがあります。
リーマン・ショック後の2009年には三菱UFJも赤字になっていて、同じようなことが今後起こるかもしれません。
それを予測しようにも銀行の財務は難しい部分も多く、あおぞら銀行が不動産に貸付をしていてそれが貸し倒れを起こすのではないかということで引当金が増えて業績が悪化したことがありましたが、ここまで極端ではないにしても銀行は同じようなリスクを抱えていることは意識しておかなければなりません。
そう考えると銀行株は、安定で買いやすい銘柄とは言い切れない部分があります。
銀行株をどう扱うかはどういうストーリーを描いているかによるので、ぜひご自身で考えて決めていただければと思います。
(※編注:今回の記事は動画でも解説されています。ご興味をお持ちの方は、ぜひチャンネル登録してほかの解説動画もご視聴ください。)
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問
バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問
』(2024年3月26日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。