東京・新宿区のタワーマンションの敷地内で、51歳の男が20代の女性を複数回刺し、死亡させた事件が大いに波紋を呼んでいるようだ。
報道によれば、8日午前3時ごろに新宿区西新宿のタワーマンションから「男性が女性に一方的に暴力をふるっている」などと通報があり、警察官が駆け付けたところ、20代の女性が腹や首など複数回めった刺しにされ、倒れていたとのこと。女性は病院に搬送された後に死亡が確認され、その場にいた51歳男は現行犯逮捕されたという。
この51歳男は、過去にこの女性に対してのストーカー行為で逮捕されていたということだが、犯行時51歳男は「俺はストーカーじゃねえぞ」と言いながら女性に対して暴行していた様子も目撃されているようだ。
ストーカー扱いの警察の対応にも不満か
テレビや大手紙などの報道では、典型的な“ストーカー殺人”といった捉え方をしているところもあるこの件だが、SNS上などでは殺害された女性がいわゆる“結婚詐欺”の類を働いていたのでは、との見方が大勢を占めているところ。
というのも、2人の出会いは女性が経営するガールズバーで、客だった容疑者が入れあげたのに対し、女性は結婚をちらつかせてた上で、容疑者から2,000~3,000万円もの大金を引っ張り出したとのこと。
ちなみにその際に、容疑者が金策のために売り払ったというのが、数十年維持し続けていた愛車の「ACURA NSX」とバイク「ホンダNR」だったということで、いずれも中古価格でウン千万円以上もする、紛うことなき“国宝級”名車であることは、クルマ好き・バイク好きなら誰もが知るところだけに、その心情や如何ばかりだったかと慮る声が大いにあがっているようなのだ。
NSXとNRって販売時期が近いのと共にホンダの最高級スーパースポーツであることもあって、広報写真や雑誌等での共演がかなり多かった組み合わせなんですよね
そんな至高の2台を揃えるほど (しかもNSXはアキュラの左ハンドル) のこだわりがあって、それを両方手放す決断………よほどのものを感じる pic.twitter.com/N57Rf6QWv0— ポール・X・L・ジョンソン (@DannyTyler1118) May 8, 2024
コレはモノの値段で刺したわけではないなぁってのがわかる人にはわかる。 pic.twitter.com/47OB6LX7x4
— たつバイク料理 (@momoisihara) May 8, 2024
しかしながら、結婚話のほうはあえなく反故にされたようで、容疑者は女性にお金を返すように迫っていたようだが、女性側は逆に男性をストーカー行為だとして警察に相談。2度ほどの注意を受けた後に、2022年5月に容疑者がストーカー規制法違反で逮捕されたという。
その後、釈放の際に容疑者にはストーカー規制法に基づく接近禁止命令が出ていたというが、1年の有効期間を経て去年6月に解除。しかし、それから1年も経たぬ間に今回の凶行となったようなのだ。
容疑者は犯行時に興奮した状態で「俺はストーカーじゃねえぞ」「警察に何度も相談してただろ」などと口走っていたことから、相手女性による詐欺行為の疑いを聞き入れてもらえず、あまつさえストーカー扱いにした警察側の対応にも、かなりの不満を持っていた模様。
ちなみに容疑者は、犯行現場の近くまで白い軽ワゴンで乗りつけてきたということだが、そのエンブレムの部分にはType Rのものが無理やり貼り付けられていたとのことで、ここでもクルマ・バイク好きからは「よほどホンダが好きだったのか」との声があがっているようだ。
西新宿のタワマン刺殺(51歳)事件、結婚ほのめかされ20年乗ったNSXとホンダNR(合計推定2000−3000万)を売って貢いだ瞬間別れ切り出されて。
その後貧しい暮らしで食品配達の仕事して、本人が逮捕時乗ってた車のエンブレムが軽ワゴンに無理やりつけたHONDAのType Rのもので、本当に愛してたんだなと pic.twitter.com/SOuDJBR6KF— ゆな先生 (@JapanTank) May 8, 2024
頂き女子りりちゃんの“見極め”に集まる注目
こういったテレビなどではなぜかあまり触れられない背景が、大いに取沙汰されているSNS上ゆえに、その世論としては、殺人行為そのものの是非は言うまでもないことだとしても、それでも容疑者には同情的にならざる得ないといった声が多い状況。
それでなくとも昨今は「頂き女子」「パパ活女子」などといった、恋愛感情を逆手に取った悪質な詐欺行為が横行しているだけに、被害女性に対しては「自業自得」「当然の報い」との声もかなりあがっているようだ。
人生で最も心から大事にしていた一生物だよ。
これを魂とも言える物を破壊した頂き女子は殺されたけど、越えては行けない一線を越えたんだよ。
殺された女は自業自得であり同情は一切しない。 https://t.co/T4rXYc3IdT
— うめじゃっきー (@umejacky) May 9, 2024
もう金を積んでも買えないものを手放させた挙句にハイサヨナラとか殺された女は当然の報いだわな。
世の中には「陰惨な死を迎えるべき人間」というの性別・年齢・人種に限らず存在するその典型。
無罪とは言わないまでも被害者が結婚詐欺である時点で執行猶予を付けても良いレベルだとは思うぞ。 https://t.co/p7szaeJVju— 擲弾兵@4回目接種済 (@tekidanhei) May 9, 2024
また、そういった流れでここに来て注目を集めているのが、頂き女子のいわば教祖的存在で、男性に恋愛感情を抱かせて1億5,000万円余りをだまし取った罪で逮捕され、現在係争中の“りりちゃん”が掲げていた“ターゲットとなる相手の見極め方”。そこには「趣味があるおぢは狙うな」といった趣旨のものがあったというのだ。
りりちゃんが趣味のあるおぢは狙うなと言っていたのは、今回のような凄まじい恨みに繫がるからみたいな話らしくてりりちゃん本当プロの凄い詐欺師だなと。 https://t.co/37doJtygFH pic.twitter.com/p63wz9NEK0
— へたれ (@_sushiy) May 9, 2024
つまり、そういった男性は趣味での大切なモノまでも売り払ってまで貢いでくるいっぽうで、関係の切れ方が悪いと、その分恨まれ方がとんでもないことになるということ。ゆえに、そういう男性は的に掛けないほうが良いといった話のようなのだが、数千万円もの“頂き”には成功したものの、凄まじい怨恨でもって殺されてしまった今回の件を受けて、まさにその通りだとSNS上ではその“先見の明”ぶりに、驚嘆の声があがっているようだ。
ちなみに、その本家・頂き女子のりりちゃんなのだが、先日一審において懲役9年と罰金800万円の実刑判決を言い渡されたのを不服とし、控訴したとの報道があったばかり。一部からは9年の懲役は長すぎるのではないか……との見方もあがっていたのだが、今回の件を受けて「塀の中が一番安全」との声もあがっている状況のようだ。
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