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通行人に「どけよクソが」と暴言も。東京駅周辺をジャックするウェディングフォト集団の傍若無人ぶりに「道路使用許可取ってる？」と募る反感

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ここ近年、いわゆる「ウェディングフォト」の名所となっている東京駅とその周辺だが、ここに来てカメラマンやカップルの傍若無人ぶりが目立つと、通勤などで同地を通行する人々などから反感の声が高まっているようだ。

ジューンブライド直前のタイミングということもあったのか、先週末も丸の内駅前広場の石畳の通りは、ウェディングフォトのカップルとカメラマンなどのスタッフの集団で、まさに埋め尽くされる状況だったよう。

「何かのイベント？」「合同結婚式？」などと、驚きの声があがっていたこの現象なのだが、その反面で、過去にこの手の集団に遭遇した際に、カメラマンから「邪魔だからどけよクソが」と暴言を受けたという声があがり、これが大きな反響を呼ぶ格好に。

SNS上からは「カメラマンと花嫁に邪魔だよって舌打ちされた」などと、同様に悪口雑言を吐かれたとの話が複数あがっており、そういった出来事がある程度の頻度で起きていることが窺える状況。公共の広場であるはずのエリアでの、このようなウェディングフォト集団らによる我が物顔の振舞いに「何様のつもり？」といった声が噴出しているようなのだ。

人気のウェディングフォト、その相場は？

東京駅周辺がウェディングフォトの人気スポットになったのは、2017～18年ごろのこと。重要文化財の赤レンガ駅舎はもとより、レトロな雰囲気の「三菱一号館美術館」、イルミネーションが輝く「丸の内仲通り」など、まるで海外で撮影したような写真が撮れるスポットが周辺に多くあることも、人気を集める理由となったようだ。

いっぽうで、新型コロナウイルスが猛威を振るった2020年以降は、従来のような大人数を招待しての結婚式や披露宴の開催が困難な状況に。

そこで新郎新婦としては、結婚式代わりのセレモニーとしての“フォトウェディング”を、今まで以上に重要視することとなったのだが、その際に結婚式や披露宴で着る予定だったウェディングドレスでの撮影を希望するカップルが増えたといい、先述のようなレトロでクラシカルな雰囲気が洋装に合うということで、東京駅周辺の人気がさらに高まったというのだ。

ちなみに前撮りやウェディングフォトの相場だが、スタジオ撮影の場合の平均費用は20.8万円だということだが、野外でのロケでさらに人気スポットである東京駅周辺での撮影となると、どうやら40万円台はザラのよう。

とはいえ、従来までのような親族友人などを多く招いての結婚式・披露宴となると、費用面でまさにケタが違ってくるとあって、昨今広まっている“結婚式に費用をかけたくない”といった意識からも、支持が集めるのは当然の流れといったところのようだ。

同じ赤レンガ駅舎の深谷駅で撮れとの声も

このように新郎新婦側としては、ウェディングフォトをまさに結婚式・披露宴代わりのイベントとしてより気合を入れるようになり、いっぽうでそれを撮るカメラマンらは、屋外での撮影ということもあり天候の変化や時間にも追われる状況といったことで、下手をすればお互いに必死になりすぎて、カリカリした雰囲気になることも十分に考えられるところ。

しかしながら、だからと言って無関係の通行人に「邪魔」やら「どけ」やら「クソ」などと、暴言を吐いても構わない理由にはならないのは当然で、むしろそのことによってウェディングフォト全体への世間の悪感情が募る展開に。

特に公共の場である東京駅周辺の通路での撮影に対しては、SNS上から「周りにもっと気を配れよ！」といった真っ当な意見があがっているのをはじめ、わざわざ東京駅で撮ろうというのは“田舎者の発想”だと揶揄する声も。また、そんなに赤レンガ駅舎の前で撮りたいのなら、それをモチーフにして建てられた埼玉県の「深谷駅」で撮ればいいのに……といった声もなかにはあるようである。

さらにそんななかで、より多くの人々からあがっているのが、果たしてきちんと「道路使用許可」を取ったうえで撮影しているのか……といった素朴な疑問。ウェディングフォト集団のなかには、横断歩道上で撮影しているといったケースもあるようで、そういった撮影もしっかりと許可を得たうえで行っているのか、それともあるいは……ということで、疑念が広がることとなっているのだ。

迷惑を被っている通行人としても、新郎新婦の門出にケチを付けたいといった思いは決してないと思われるのだが、とはいえ現在のような通行が阻害される状況はさることながら、暴言を吐いたりといった傍若無人の振る舞いがあまりにも目に余るということになれば、一部からあがっている“110番通報”が相次ぐ事態というのも、今後大いに考えられそうなところだ。

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