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米国、ついに景気後退へ。長期投資家が狙いたい株・避けるべき株は?=栫井駿介

リセッションに弱い株は?

今回のリセッション時は、中流層向けの商品やサービスを提供している業種は厳しくなると予想されます。
なぜならアッパーマス層(上位中流層)の解雇により消費が控えられると考えられるからです。
たとえば、自動車、外食、住宅、アパレルなどが影響を受けそうです。
このような業種は、避けるのが無難だといえます。

今後の日本市場の見通し

ここまでアメリカ市場について説明してきましたが、日本市場についても見ていきます。

先ほどAI関連は今後も好調であると紹介しましたが、AI業界の発展に必要な日本の半導体業界は今後も需要が増えそうです
また、日本の消費行動も現時点ではアメリカほど厳しい状況ではないといえます。
ニュースでは野菜価格の上昇などが報じられますが、アメリカほどの深刻さには至っていません。
アメリカの景気が悪化すれば、為替にも影響が出るでしょう。

現在の日本のインフレは円安が大きな要因となっていますが、アメリカ景気の後退により円高になる可能性もあります。
これは一時的に輸出企業の業績に影響するかもしれませんが、アメリカからの投資資金の逃避先として日本株が選ばれる可能性もあります。

まとめ

今回紹介したようにアメリカ経済は、今後大きく変化すると考えられます。
市場が不安な状況のなか時代の流れを読み、どこに投資するかを考えることが非常に重要です。
これこそが、投資の醍醐味だといえます。
今回解説した視点を参考に投資について考えることで、良い結果を生み出せるでしょう。


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image by:FOTOGRIN / Shutterstock.com
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2025年3月23日号)より※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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