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今の市場における「裸の投資家」は誰か?下落局面で資産を守るために=栫井駿介

個人投資家が裸を晒さない方法

引き潮相場で裸をさらしてしまわない方法は2つあります。1つは自分が水着を穿いていないと認識し、引き潮になった瞬間に逃げること、もう一つはきちんと水着を穿くことです。

水着を穿いていない状態から逃げ切るのは容易ではありません。これは完全に瞬発力の勝負となります。四六時中モニターを眺めている機関投資家に個人投資家が勝つのは現実的には不可能と言って良いでしょう。その機関投資家ですら、逃げきれずに多額の損失を出してしまうことがほとんどなのです。

デイトレーダーでもない個人投資家に残された道は「きちんと水着を穿くこと」です。それはどういうことかと言うと、思惑で株価がついている割高な銘柄には手を出さないということです。

思惑で動く銘柄の株価は軽く、簡単に利益が出るためつい手を出してしまいがちです。そのせいで人気化しやすく、実力からかけ離れた高い株価に押し上げられてしまうことも少なくありません。企業の実力を認識していない投資家は、「この銘柄は上がる銘柄だ」と勘違いしてしまいます。

一方で、引き潮でも底堅い動きをする銘柄の株価は動きにくいことが多いものです。ビジネスとしては古臭かったりして、あまり明るい未来を描けるものではありません。しかし、このような銘柄こそ確固たる競争基盤を持ち、安定したキャッシュ・フローを生み出し続けるのです。

長期の株価研究でも、華々しい新規ビジネスにより成長性が大いに期待されて高いPERで取引される銘柄よりも、地味なオールド・エコノミーの低PER銘柄に投資した方が高いパフォーマンスが得られることが示されています。

もちろん、成長銘柄が悪いというわけではありません。成長性は株式の価値の重要な要素です。問題なのは、投資家が成長性に過度に期待した結果、実力以上の株価で購入してしまうことです。それにもかかわらず実力以上の株価で購入してしまうのは、ビジネスの実態ではなく株価ばかりを見て取引してしまうからでしょう。

賢明な投資家は、株価の動きではなく企業の実力を見つめ、常にそれよりも割安な株価で取引されている銘柄に投資することを心がけましょう。

つばめ投資顧問は相場変動に左右されない「バリュー株投資」を提唱しています。バリュー株投資についてはこちらのページをご覧ください。記事に関する質問も受け付けています。

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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2017年4月5日号)より
※太字はMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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