アイカ工業<4206>は1日、2026年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比1.2%増の2,517.64億円、営業利益が同6.3%増の291.43億円、経常利益が同5.1%増の301.36億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同9.7%増の185.33億円となった。売上高・営業利益・経常利益・当期純利益が過去最高を更新した。
化成品セグメントの売上高は前期比1.7%減の1,362.62億円、営業利益(配賦不能営業費用控除前)は同0.0%減の93.30億円となった。接着剤系商品は、国内においては、木工・家具用接着剤や繊維・塗料用アクリルエマルジョン、梱包用のホットメルトなどが好調に推移し、売上が前年を上回った。海外においては、ベトナム、ニュージーランドなどで売上が伸長したが、中国の市場低迷などにより、売上が前年を下回った。建設樹脂系商品は、塗り床材「ジョリエース」が前年の大型受注案件の反動減により低調に推移したが、外装・内装仕上げ塗材「ジョリパット」の販売がマンション向けなどで増加したことに加え、外壁タイルの剥落防止工法「タフレジンクリアガード工法」がマンション、ホテル、医療福祉施設の改修需要を獲得したことにより好調に推移し、売上がわずかに前年を上回った。非建設分野への取り組みとして注力している機能材料事業は、国内においては、化粧品用の有機微粒子などが低調に推移したが、電子材料用の高機能フィルム「ルミアート」が好調に推移し、売上が前年を上回った。海外においては、スポーツシューズ用のウレタン樹脂などが低調に推移し、売上が前年を下回った。
建装建材セグメントの売上高は同4.9%増の1,155.02億円、営業利益(配賦不能営業費用控除前)は同10.1%増の248.03億円となった。メラミン化粧板は、国内においては、非住宅市場の改修需要を獲得し、売上が前年を上回った。また、新規市場開拓に向けた戦略商品として注力している床材「メラミンタイル」も着実に売上を伸ばした。海外においては、中国の市場低迷などにより、売上が前年を下回った。ボード・フィルム類は、前期にラインナップを拡充した粘着剤付化粧フィルム「オルティノ」が好調に推移したが、汎用的なポリエステル化粧合板やシート合板が低調に推移し、売上が前年を下回った。メラミン不燃化粧板「セラール」は、オフィス、店舗、ホテルなどでの需要を獲得するとともに高付加価値商品の採用が拡大し、売上が前年を上回った。なかでも、高意匠メラミン不燃化粧板「セラール セレント」は市場認知が拡大し、住宅ではキッチンや洗面空間に加えてリビングでの採用が増え、非住宅ではオフィスのエントランスやトイレなどに加えて店舗での採用が増え、売上が大幅に伸長した。また抗ウイルスメラミン不燃化粧板「セラールウイルテクトPlus」は抗ウイルスと消臭の機能が評価され、医療福祉施設や店舗などの非住宅市場での需要を獲得している。不燃建材は、アクリル樹脂系塗装けい酸カルシウム板「ルナライト」が教育施設、店舗、工場などで好調に推移し、市場のニーズに応えたサイズが採用され、売上が前年を上回った。住器建材は、造作風洗面化粧台「スマートサニタリー」が好調に推移し、売上を伸ばした。「スマートサニタリー」は、オーダーメイドのような高い自由度と意匠性が好評を博し、施主のショールームへの来場も増加している。使い勝手の良い「シームアンダー深型ボウル」やデザイン性の高い「間接照明付きフレームレスミラー」などの新アイテムを追加しており、さらなる成長が期待できる。
2027年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比11.2%増の2,800.00億円、営業利益が同6.4%増の310.00億円、経常利益が同6.2%増の320.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.4%増の186.00億円を見込んでいる。
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