29日の日本株市場は、半導体株の底入れを見極めながらの相場展開になりそうだ。28日の米国市場はNYダウが537ドル高、ナスダックは55ポイント安だった。米国とイランが攻撃の応酬を一時停止したことを受けて中東情勢の緊張が和らぎ、原油価格が下落したことが投資家心理を改善させた。一方で、半導体関連株の売りが続いており、ナスダック指数は5日続落だった。シカゴ日経225先物は大阪比145円高の62545円。円相場は1ドル=163円80銭台で推移。
日経平均株価は、シカゴ先物にサヤ寄せする形でやや買いが先行して始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで61900円まで売られる場面もみられたが、終盤にかけて買い戻しの流れが優勢となって62960円まで切り返す場面もあった。下向きで推移するボリンジャーバンドの-2σ(62610円)を下回っており、まずは同バンドを上回ってくるかを見極めることになろう。抵抗線として上値を抑えられる流れが継続するようだと、-3σ(60090円)とのレンジが意識されてくる。
米国では原油先物相場の下げが買い戻しに向かわせていたが、一方で半導体やAI関連株の売りが続いている。そのため、前日にストップ安まで売られたキオクシアHD<285A>のほか、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ソフトバンクG<9984>など指数インパクトの大きい半導体やAI関連株への売りが警戒されやすく、戻り待ち狙いの売り圧力も強まりそうだ。一方で、キオクシアHDが下げ止まりをみせてくるようだと、先物主導によるインデックス買いが入ってくる可能性もあるだろう。
また、半導体やAI関連株の不安定な値動きが重荷になろうが、WTI原油先物価格は1バレル=80ドル台を割り込んできたことで、内需系の銘柄にシフトしやすいと考えられ、相対的にTOPIX型優位の展開を想定。そのほか、熊本で発生した大規模な地震によりインフラ等が大きく被害を受けるなかで、関連銘柄には思惑的な資金が向かいやすい。なお、昨夕決算を発表したところでは、クオリプス<4894>、日車輌<7102>、日東電<6988>、ディーエムエス<9782>、大同特鋼<5471>、北海電工<1832>、キーエンス<6861>、日糧パン<2218>、カプコン<9697>、イントラスト<7191>などが注目される。
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