■新興市場も押し目買いで値を戻した
今週の新興市場は下落。日経平均は先週末比0.39%安と2週ぶりに反落した。グロース市場指数は同0.30%安、グロース250指数は同0.02%安と、小幅ながらともに4週連続で下落した。週末7月31日までの2日間で日経平均が合計2927.83円高と急騰し、新興市場も押し目買いに値を戻した。時価総額最上位グループの銘柄を算出対象とするグロース市場コア指数は同0,49%高と4週ぶりに上昇した。
時価総額上位銘柄では、中小業者向けレジシステムに強いスマレジ<4431>が先週末比10.02%高。高市首相が食料品の消費税率を来年4月から1%に引き下げる方針を固めたとの事前報道を手掛かりに買われ、7月29日に年初来高値を付けた。食品スーパーのトライアルホールディングス<141A>も同4.42%高と堅調だった。カバー<5253>は同8.15%高。サイバーエージェント<4751>子会社と共同開発したスマホ向けゲームの好調から、ストップ高を交えて上値を伸ばした。一方、GO<581A>は利益確定売りで同6.10%安と、先週の同7.30%高の全値押し近くまで下落した。
その他、トヨクモ<4058>が同14.32%高。7月28日に、法人向け安否確認システム「安否確認サービス2」の契約が5000件を突破したと発表したことが買い材料。グロース市場の値上がり率トップはCS-C<9258>で同20.48%高。法定開示情報の発表はなかったが、時価総額が今週末終値で23億円台と軽量のため、値幅取り狙いの買いが先行したとみられる。一方、サクシード<9256>は同39.86%安で、今週のグロース市場で値下がり率1位。6月29日の上場来高値5550円からの整理売りが続き、今週末1275円と急速に値を消した。7月27日売買分から信用取引の増担保措置が解除されており、人気離散がうかがえる。
今週は29日に2件のIPOがあった。グロース市場に上場した太陽光発電開発のアイ・グリッド・ソリューションズ<603A>は、公開価格比23.76%高の初値をつけた。また、スタンダード市場に上場した発建設や保守、廃炉工事を手掛けるビーエイブル<604A>の初値は、公開価格比45.14%高となった。
■生成AI関連株は調整完了か
来週の新興市場は、日本や韓国の大型生成AI関連銘柄の下げ止まり観測を背景に、投資家がリスク選好を再び強め、買いが優勢となろう。今週末はキオクシアホールディングス<285A>がストップ高で引け、韓国市場のサムスン電子が26.81%高、SKハイニックスが29.95%高と急伸し、最大の地合い悪化要因だった生成AI関連株の調整完了が予想される。このため、データセクション<3905>、パワーエックス<485A>、QDレーザ<6613>など半導体やデータセンター関連株に資金が向かう展開が予想される。
QPSホールディングス<464A>は今週末大引け後、米ロケット開発会社と小型衛星3機を打ち上げる契約を結んだと発表した。7月は防衛関連株の中でも、政府の防衛予算獲得が容易とみられるドローン銘柄に人気が移る一方、宇宙関連株は休養状態だった。このため、QPSHDが騰勢を強めれば、アストロスケールホールディングス<186A>、Synspective<290A>など他の宇宙関連株にも買いが波及する展開を期待できよう。また、26年12月期の業績・配当予想を上方修正したワンキャリア<4377>や、月例の「よくある質問と回答」7月分で、北米事業運営の8月以降の正常化見通しを示したGENDA<9166>なども注目される。
来週は、8月4日にエブリー<607A>のグロース上場が予定されている。レシピ動画メディア「DELISH KITCHEN」を運営し、KDDI<9433>と伊藤忠食品が2、3位株主。公開価格が230円と低水準なため、個人投資家の積極的な買いが予想される。
いま読まれてます
記事提供: 
元記事を読む