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【展望】日経平均は戻り試す動き継続も、連休前の手仕舞いに要注意(4/23)=清水洋介

今週はゴールデンウィークを控えた月末ということで、手仕舞い売りも多くなりそうです。ただフランス大統領選に関しては、どのような結果になっても底堅い展開を想定します。(清水洋介の株式相場展望 -週報-

今週の株価・為替展望~各市場テクニカル分析と予想レンジ(4/23)

相場見通し

米国市場

先週の米国市場は個々の企業の決算発表に反応する格好となりました。

個別企業の影響の大きいダウ平均は調整感が出ていますが、ナスダック指数は高値を更新するなど、株式相場全体としては堅調なものの、個別に売られるという展開になりました。

ドル高が一服となった感もあり、ドル高や利上げを嫌気するということでもなく、逆に債券が買われる場面でもリスク回避として捉えられるということでもなく、基調は強いという感じです。

持ち高調整の売りも一巡となっており、芳しくない決算を発表した銘柄が売り叩かれても、追随して売られるということもありませんでした。

今週の米国市場は、引き続き個別企業の決算に反応するということになりそうです。ただ、先週と同様に芳しくない決算となっても連れ安ということも少なそうで、個々の企業の動向によって指数が動くということになりそうです。

総じてみるとサプライズがあるほど芳しくない決算も少なそうですし、減税策発表が言われているので期待する動きなどもあって堅調な展開になりそうです。減税策が実際に発表された場合には出尽くし感や失望感から売られるということもありそうですが、大きな下落となる可能性は低そうです。

今週は月曜日にシカゴ連銀活動指数が発表され、火曜日にはS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数やFHFA住宅価格指数、消費者信頼感指数や新築住宅販売が発表されます。木曜日には耐久財受注や新規失業保険申請件数、NAR仮契約住宅販売指数が発表になり、週末金曜日にはGDP(国内総生産)速報や雇用コスト指数、シカゴ購買部協会景気指数が発表されます。

日本市場

先週の日本市場は先々週までで持高調整の売りが一巡となったことで戻りを試す動きになりました。

地政学リスクが取りざたされ、フランス大統領選挙なども材料視する向きもあったのですが、需給の改善から最後は週末の手仕舞いの買い戻しなどもあって堅調となりました。売り材料も特にないなかで調整感が出ていた反動もあったものと思います。

今週はゴールデンウィークを控えた月末ということで手仕舞い売りも多くなりそうです。フランス大統領選挙の結果が伝わるに連れて、昨年の米大統領選挙の時のように売り煽るような動きもありそうですが、今回はどのような結果になっても昨年の英国の国民投票時のような大きな下落はなく、買戻しなどが入って底堅くなりそうです。

週末にかけては手仕舞い売りも嵩んできそうですが、逆に買い戻しを急ぐ動きが出るということも考えられ、為替動向などをきっかけに右往左往することもありそうです。

今週は月曜日に景気動向指数やスーパー売上高が発表され、火曜日には企業サービス価格指数、水曜日には全産業活動指数や中小企業月次景況観測、工作機械受注が発表になります。木曜日には貿易収支や日銀「展望リポート」が公表され、日銀の金融政策決定会合の結果が発表になります。週末は月末ということで指標の発表も多く、有効求人倍率や完全失業率、家計調査や消費者物価指数(CPI)、商業動態統計や鉱工業生産指数、住宅着工統計が発表されます。

Next: 米国市場テクニカル分析~引き続き保ち合い相場、小動き継続か

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