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これは官製相場ではない。日経平均は理論株価に寄り添って進む(10/18)=日暮昭

当マガジンは日経平均の妥当な水準として統計的処理で求めた理論株価をもとに、足元の相場の位置づけを評価する材料を提供するものです。原則として日経平均と理論株価の位置関係を示すグラフと表に若干のコメントを合せて毎週1回配信いたします。皆様のより良い投資成果のための一助にして頂ければ幸いです。
※「理論株価」についてはこちらをご覧ください。(『投資の視点』日暮昭)

プロフィール:日暮昭(ひぐらしあきら)
日本経済新聞社でデータベースに基づく証券分析サービスの開発に従事。ポートフォリオ分析システム、各種の日経株価指数、年金評価サービスの開発を担当。インテリジェント・インフォメーション・サービス代表。統計を用いた客観的な投資判断のための市場・銘柄分析を得意とする。

日経平均株価、10/14大引け時点の理論株価は1万7117円に

現状は自然体で無理のない相場水準:官製相場とは一線を画す

株式相場は年初に続いた荒っぽい変動が6月24日の英国のEU離脱による急落と反発を経て、8月から様変わりに安定した動きに変貌しています。特に8月半ばからは日経平均は理論株価に寄り添うように同一歩調で進んでいます。

下図は日経平均と理論株価(左目盛)、日経平均ベースの予想EPSと米ドル(右目盛)の日次終値を6月1日から直近の10月14日まで示したグラフです。理論株価は予想EPSと米ドルの間に挟まれた範囲で安定的に推移しており、日経平均は外部からのショックで一時的に変動する以外はこの理論株価を落ち着きどころとして戻る形になっています。

この意味で、予想EPSが継続的に安定していることに加え、米ドルが8月半ばに100円を切った後緩やかに上昇傾向を見せており、安定した相場環境の下で日経平均が理論株価に合わせて推移しているのは自然で無理のない状況と言えます。

【関連】円高材料の米為替報告書を消化する展開に/決算前の下方修正も要注意=馬渕治好

日経平均と理論株価、変動の範囲
2016年6月1日~2016年10月14日

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巷間、株式相場の(高値)安定は日銀のETF買いに支えられた官製相場だ、という声が少なからずあるようです。確かに日銀のETF買いはかなりの規模であり、影響は無視できませんが、株式相場は基本的に業績と為替の安定というファンダメンタルズに基づく水準にあると言えます。

一部メディアでは“官製相場による歪み”を刺激的に取り上げるケースもありますが、客観的なデータに基づいて相場判断することが肝要です。

日銀あるいはGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の動向に目を奪われることなく、今後、本格化する中間決算の発表と通期の業績見通し、そして米国をはじめとした国際環境の変化に伴う為替の動向に注目するべきでしょう。

Next: 詳細グラフ:理論株価の推移/変動範囲の上限・下限/直近5日かい離率

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