fbpx

「日本の景気は良いのか?悪いのか?」政策議論はここがポイント=斎藤満

政府・日銀が誇る「政策効果」が不景気を招く怖れ

物価がこのまま上がるとすれば、長期金利にも上昇圧力がかかり、日銀は無制限の指値オペをしないと、10年債をゼロ金利に維持できなくなります。また、インフレが達成されれば、市場が望む緩和の継続ができなくなります。

つまり、マスコミがこの物価上昇をポジティブに評価しても、政府・日銀寄りの姿勢を示すことにしかならず、それは市場の期待とは異なるものです。

それより何より、このタイプの価格上昇では、一時的には良いとしても、結局、需要を冷やす結果、値上げが広がらず、むしろ購買力の全体的な低下から、今後値下げを余儀なくされる企業が増える可能性があります。実質賃金がまた減少しています。

今回の消費者物価上昇の内容は、このように「増税型」のもので、今後需要を冷やす面があります。少なくとも、賃金上昇、需給改善による値上げ、というものではなく、今後も賃金物価の好循環を示唆する内容にもなっていません。

【関連】米国の手のひらで「平成のインパール作戦」へと突き進む黒田日銀の勝算=斎藤満

これが「政策効果」というのであれば、これを続けるとむしろ景気を圧迫するリスクがあることを認識する必要があります。日銀にとっても喜べるものではないのです。

続きはご購読ください。初月無料です


※本記事は、『マンさんの経済あらかると』2017年10月2日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

【関連】911から16年。仕組まれた国アメリカは「日本の核武装」に舵を切るか?=斎藤満

【関連】値下げイオンvs値上げ鳥貴族。「回復する個人消費」駆け引きの勝者は?=斎藤満

【関連】日本国民をマンガで洗脳? 厚労省の「年金ストーリー」に潜む4つの大問題=矢口新

<こちらも必読! 月単位で購入できるバックナンバー>

10月分すべて無料の定期購読手続きを完了後、各月バックナンバーをお求めください。

9月配信分
・アベノミクスの反省を生かす(9/29)
・高まった安倍総理退陣の可能性(9/27)
・日銀も米国に取り込まれた(9/25)
・安倍総理の早期解散に計算違いはないか(9/22)
・日銀は物価点検でどうする(9/20)
・中国経済は嵐の前の静けさか(9/15)
・トランプ政権はドル安志向を強める(9/13)
・気になる米国の核戦略(9/11)
・日銀の政策矛盾が露呈しやすくなった(9/8)
・ハリケーン「ハービー」の思わぬ効果(9/6)
・北朝鮮核実験の落とし前(9/4)
・内閣府は信頼回復が急務(9/1)

8月配信分
・個人消費の回復に疑問符(8/30)
・あらためて秋以降の中国リスクに警戒(8/28)
・米債務上限引き上げかデフォルトか(8/25)
・利用される「北朝鮮脅威」(8/23)
・バノン氏解任でトランプ政権は結束できるか(8/21)
・日銀の「ステルス・テーパー」も円安を抑制(8/18)
・中国習近平長期政権の前途多難(8/16)
・北朝鮮の行動を左右する周辺国の事情(8/14)
・経常黒字20兆円強のデフレ圧力(8/9)
・日銀の物価目標が最も現実離れ(8/7)
・内閣改造効果に過大な期待は禁物(8/4)
・ユーロ悲観論が後退、なお先高観(8/2)
さらに以前のバックナンバーはこちら

【関連】日本郵政の危ないマネーゲーム。個人をはめ込む政府株売却の本音と建前=近藤駿介

【関連】嫌煙&愛煙は仲良く喧嘩しな。投資家だけが知るタバコと大麻「本当の味」=鈴木傾城

【関連】天性の商才などいらない!サラリーマンが会社ブランドなしで稼ぐ技術=俣野成敏

1 2 3

マンさんの経済あらかると』(2017年10月2日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中

マンさんの経済あらかると

[月額880円(税込) 毎週月・水・金曜日(祝祭日・年末年始を除く)]
金融・為替市場で40年近いエコノミスト経歴を持つ著者が、日々経済問題と取り組んでいる方々のために、ホットな話題を「あらかると」の形でとりあげます。新聞やTVが取り上げない裏話にもご期待ください。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらTwitterでMONEY VOICEをフォロー