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専門家の時間を売買『Timebank』を運営するメタップスの成長戦略とは?=梶原真由美

今期は黒字化の見通し

2016年8月期の有価証券報告書を見てみましょう。

売上高は前期41.3億円に対し、88.9億円と倍増していますが、当期純損失も前期▲3.9億円から▲8.2億円と倍増しています。

売上高増に対して売上原価及び販管費も増額しており、結果的に営業損失を拡大してしまっていることが要因だと思われます。

一方、為替差損が▲2.1億円計上されています。これはメタップスの売上の53%が海外事業からとなっており、為替の影響を受けやすいことが指摘できます。

しかし、2017年度の第3四半期累計を見ると、今期は黒字化になりそうな見通しです。

今後はコンシューマ事業のシェア拡大と収益化が目標

有価証券報告書や決算資料を見ると、マーケティング事業の収益化とコンシューマ事業への投資が完了、並びに決算黒字化が実現してきた、というフェーズのようです。走り幅跳びで言えば、助走をつけて踏み切った段階でしょうか。

2016年10月の中期経営方針では「まずシェアの拡大、その後(5年を目処に)利益率を高める」としていますので、今のところ目論見通りというところでしょうか。

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今後はコンシューマ事業のシェア拡大と収益化が目標となりそうですね。その先駆けがTimebankだという位置づけでしょうか。Timebankはメタップスの成長の鍵となるでしょうか?しばらく注目していきたいと思います。

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億の近道』(2017年10月4日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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