不慮の災害時には、慌てず避難経路を確保することが重要である。
地震であればガラス等の飛散しない安全な場所、火災であれば出火場所からの避難など、頭の中では分かっていてもいざとなるとマニュアル通りに動けるのかと考えたことはないだろうか?
そういう事態のために、“火災用脱出シューター”や“避難用シューター”と呼ばれる機材が備えられている場合がある。
読者の中には会社の防災訓練などで体験済みの方もいらっしゃるかもしれないが、その避難用シューターの新たなデザインをイギリスのデザイナーが発案したというのだ。
この脱出用チューブは、ロンドン出身のデザイナーであるエリック・フーパー氏による考案なのだという。
構造的には極めてシンプルなのだが、チューブ自体が体を締め付けることで摩擦力を発生させ、滑り台のように一気に滑落する危険性を軽減するというものである。
つまり、チューブを滑り落ちるスピードを摩擦力と内側から押し広げることで制御し、“滑り台式”では設置できない場所にも設置することができるという構想である。
想定上は20階程度の高層階にも設置することができるというのだから、確かにこれまでの避難用シューターでは不可能な設置場所である。
現在のところ、この脱出チューブはコンセプトデザインにとどまっているが、実用性が確認できれば実用化されていくのかもしれない。
ただし避難者がチューブの途中でつっかえるなど、想定外の事態も起こりそうである…。
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参照・画像出典:YouTube(Viral in USA)
参照:Mail Online/The chute that ‘could have emptied Grenfell Tower in 20 minutes’: Designer creates a fire escape tunnel for high-rise buildings
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)
記事提供:ViRATES
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