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投資家を殺す「ブラック商品」の見抜き方、「ホワイト商品」の探し方=俣野成敏

信用リスクと運用リスクの違い

ここではわかりやすくするために、便宜上、販売者と商品を「ホンモノ」と「ニセモノ」の2パターンに分けて考えてみましょう。

まず、最初からこちらを騙すつもりで勧誘をしてくるような相手は信用できないことから、これを信用リスクと言います。通常は、販売者がニセモノだった場合、ほぼ商品もニセモノを売るのが一般的です。

だったら販売者がホンモノなら、商品もホンモノなのかと言えば、必ずしもそうとは限りません。これが投資の難しいところなのですが、販売者は騙すつもりがなくても、予測が外れたり、環境が変化したりすることによって、商品の利回りが予定より著しく低くなってしまったり、損失を出したりすることがあります。これが運用リスクです。だから、投資をするかしないかの最終判断は自分でしないと、後で後悔することになりかねません。

信用リスクと運用リスクの4パターンを○×で表示すると、このようになります。

  1. 販売者(ホンモノ)+商品(ホンモノ)=信用リスク○、運用リスク○
  2. 販売者(ホンモノ)+商品(ニセモノ)=信用リスク○、運用リスク×
  3. 販売者(ニセモノ)+商品(ニセモノ)=信用リスク×、運用リスク×
  4. 販売者(ニセモノ)+商品(ホンモノ)=信用リスク×、運用リスク○

ちなみに、この「信用リスクと運用リスク」の4つのパターンのうち、(4)の「販売者(ニセモノ)+商品(ホンモノ)」という組み合わせについて、「そんなことが本当にあるの?」と思われた方もいたかもしれません。実は、実際にあります。そのカラクリとは、詐欺師はもともと騙すつもりでその商品をユーザーに販売したのに、それが後になって「ウソから出た誠」に変化した、というものです。

一番わかりやすいのは、2014年に経営破綻したビットコインの取引所・マウントゴックス事件でしょう。この事件の真相はいまだに明らかになってはいませんが、ユーザーは預けていたビットコインを盗まれてしまい、本来であれば泣き寝入りをするはずでした。ところがその後、ビットコインが爆上げし、お金が全額返ってくることになりました。このような、通常では考えられないようなことが起きるのが投資の世界なのです。

Next: 投資家が「ブラック案件」を引き寄せてしまう原因とは?

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