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戦争か和平か?「平昌オリンピック後」の朝鮮半島、4つのシナリオ=斎藤満

米国が「北の核保有」を断固として認めない場合の3シナリオ

しかし、米国は北朝鮮の核保有を何としても認めない可能性があり、その場合、以下のように大別すると3つのシナリオが考えられます。

<シナリオ1:限定的超短期の軍事介入>

1つは、この中で市場には最もフェイバーな形ですが、米国が韓国、中国、ロシアの協力のもとに、限定的超短期の軍事介入に出て、北の核施設を管理下に収めるケースで、金正恩委員長は恐らくロシアの誘導によってロシアに亡命する可能性があります。

ここでは、中国、韓国の協力があれば万全で、ティラーソン国務長官は以前、中国とこれを想定した打ち合わせをしていた節があります。米軍による軍事介入とテロップが流れた瞬間、株価は急落すると思われますが、何時間かで平定され、介入が終了すれば、相場は一気に反転急騰する可能性があります。かつての大統領選でのトランプ勝利の時の相場をさらに極端にした形が考えられます。

この場合、中国、韓国の協力が得られずに、米軍が単独で介入する可能性もあります。米国は十分に情報を集め、綿密な計画のもとに、短時間でキー・ポイントを空爆し、北の無力化ができる、とのシミュレーションもあるようです。この短期間で北を無力化する軍事介入の可能性が30%程度と見ます。相場が急落したところで買えれば最高です。

<シナリオ2:北朝鮮によるミサイル攻撃>

しかし、計画通りにいかない場合もあります。2つめのシナリオは、米国の想定とは異なり、北が反撃のミサイルを放ち、韓国日本に飛来し、多くの犠牲者が出るケースです。特に、中国や韓国の協力が得られないケースでこのリスクがあります。この場合は相場が大きく・長時間下げると見られ、慌てて買うわけにはいきません。

特に韓国や日本では政変に至る可能性もあり、世界に不安が広がるとともに、米国の信用・信頼度が大きく低下します。この可能性は20%程度かと思われます。

<シナリオ3:米朝間のミニ冷戦>

3つめのシナリオは、米国が決断できずに、米朝間がミニ冷戦のように、いつまでもにらみ合ったまま、不安定な状況が長期化するケースです。北ははなから米国に宣戦布告する気はないと思われます。自国の力を認識していれば、これが自殺行為であることは誰にもわかります。そして米国を刺激するようなレッドラインを超える行為も自粛します。

米国としては軍産複合体が介入意欲を見せるものの、中国の協力が得られないとか、軍産勢力を抑え込みたいグループもおり、米国がなかなか1枚岩になれない可能性があります。北が実験やミサイル発射を行っても、米国が動けない場合、米国は足元を見られます。このため、北が下手に挑発するとシナリオ1のケースになりますが、米国が決断できずにずるずる睨み合いが長期化するケースが考えられます。この可能性は30%程度と高いと見ますが、それでも50%は超えません。

このケースの場合、いつ軍事行動があるのか、不安が付きまとうので、相場には常に下押し圧力となり、市場としてはあまり嬉しくないパターンです。それでも戦争にならないだけましで、資産が紙くずになるリスクも限られます。

Next: 投資家にチャンスは訪れるか?シナリオの早期見極めが重要

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