今週はメジャーSQ週。VIX指数は再び上昇し、日経225オプションのIVも高止まりしている。ポジションが固まった水・木曜日には仕掛け的な動きがありそうだ。(『証券市場新聞 公式有料メールマガジン』)
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崩れた「月初は高い」のアノマリー
日経平均は月初は高いというアノマリーがついに崩れた。この2年間で20回連続高かったが、今月は321円安と大幅マイナスとなった。
そもそも月初めが高いというのは個人の積立投信「NISA」の買いが入るからだと見られている。今月はそれにぶつけるように海外から売りが出たようである。
海外投資家は2月第4週まで連続株式を売り越し、累計で約7兆円売り越したことになる。やはり、戻り過程においても着実に日本株を売却している。
「下げるための上げ」はAIによる戦略か
先週は前半戻りを試す展開となったが、後半で下値を摸索する動きとなった。「下げるために一旦上げる」というのが多くなってきたように思う。
一日の中でも「前場高の後場安」が多いし、先週でも火曜日に節目の2万2,170円を抜けてきて2万2,500円台まで上昇したのに、金曜日には2万1,000円の攻防となった。
強いと見せかけて買いを誘い、それを売りたくなるように下げ、下げに拍車を掛ける。「AI(人工知能)」による戦略なのだろうか。
水・木曜日の仕掛け的な動きに警戒を
今週はメジャーSQ週である。低下していたVIX指数も再び上昇し、日経225オプションのIVも高止まりしている。
ポジションが固まった水曜日や木曜日に仕掛け的な動きがあると十分考えられ、今週は細心の注意が必要である。
2月14日の安値2万900円を割ってくるようだと、ボリンジャーバンドの▼2σ(2万600円処)が意識されよう。
上値は下落過程であけた2つの窓の上の窓(2万2,068円)が戻りの上値と思われる。
今週は上下に大きく動きそうである。為替の動きに注意したい。
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『証券市場新聞 公式有料メールマガジン』(2018年3月2日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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