トランプの元支持者たちは、トランプに長期的な視野がないことに気づいており、だんだん心が離れて行っている。史上最悪の大統領と呼ばれる日がいずれ来るだろう。(『房広治の「Nothing to lose! 失う物は何も無い。」』房広治)
※本記事は有料メルマガ『房広治の「Nothing to lose! 失う物は何も無い。」』2018年3月26日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。
アメリカ、イギリス、香港など主要金融センターで著名な日本人投資家。留学中に外資系銀行に就職し、わずか10年で日本のインベストメントバンキングのトップに。投資家転向初年度に年率リターン90%以上の運用成績を出し、ファンドマネジャー・オブ・ザ・イヤーとなる。
欠けている長期的な視点。2年目を無事に全うできるのかも怪しい
ヒトラーに類似した選挙手法
「トランプの手法はヒトラーと似ている」。これは、私が言い出したのではないのだが、トランプが大統領候補だった時期に、アメリカ人の友人が私に言った言葉だ。
彼の選挙戦の戦い方は、ヒトラーがユダヤ人を仮想敵国にしたのと同じように、イスラム系の人々やメキシコや中国といった有色人種を仮想敵国に仕立ててスピーチを起こしていたからだ。
関税政策は有効なのか?
そんな中、前回日本に滞在したときに、ある有名な経営者が「トランプは頭が良い」ととっても感心していた。アメリカが高関税をかけるということに対して、とても良い政策だとおっしゃるのだ。
私は、経済史から見ると、高関税をかけたら、長期的にはその産業の競争力がなくなるということ、関税は市場主義とは対極にある考え方なので、フリーマーケットを標榜していた長年のアメリカに対する世界からの信頼感が無くなることから、この意見には賛成できないと申し上げた。
トランプ信者の心が離れていっている
その後、3月16日にはFBI副長官のマッケーブ氏を退職2日前にクビにして年金をもらえないようにしたり、3人の女性から訴えられた内容から選挙法違反の疑いがもたれたり、どうみても大統領2年目を全うできるような状況には見えない。
アメリカでのトランプの元支持者たちは、トランプは長期的な視野がないことに気づいており、だんだん心が離れて行っている。
私の友人のフェルドマン氏は、共和党サポーターであるが、トランプを大統領にしたのは間違いだったと素直に認める。
アメリカの大統領というブランドは今でも強いが、トランプがアメリカ史上、最悪の大統領と言われる日がいずれ来ることになりそうだ。
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『房広治の「Nothing to lose! 失う物は何も無い。」』(2018年3月26日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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世界の金融市場・投資業界で活躍する日本人投資家、房広治による、ブログには書けないお金儲けの話や資本市場に通用するビジネスマン・社長のあるべき姿などを、余すことなく書きます。