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ドル円は下げ止まりから111円50銭を目指すか?~各通貨ペンタゴンチャート分析=川口一晃

米ドル/円は上昇トレンドの下落局面。上値メドは111円50銭前後を考えたい――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新の各通貨ペア分析をお届けします。(☆ペンタゴンチャート分析<為替編>

※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2018年6月3日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。

ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている

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米ドル、ユーロ、豪ドル、ポンド 各通貨ペアチャート分析

米ドル/円(USD/JPY) 下げ止まったのか

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先週のレポートでは、A点に注目した。A点が位置する時間帯を通過することで、新しい流れが出るのか否かがポイントになったからだ。実際には、A点以降も上値の重たい展開になっていたのだが、先週末にはACラインから情報へと放れてきた。
次の注目日は6月5日前後である。

A点水準:約108円75銭
B点水準:約113円25銭
C点水準:約106円

今週のポイントは、下げ止まりから、再度、堅調な展開に移行するのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
B点に注目したい。週明けにB点が位置する時間帯を通過する。したがって、新しい流れが出るのか否かがポイントになるからだ。

<トレンドのポイント(長期)>
上昇トレンドの下落局面である。上値の第1メドとしては111円50銭前後を考えたい。
下落トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の107円50銭を終値で割り込むことだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、109円75銭を終値で超えることである。

<現在のシナリオ>
上値の重たい展開が続いている。下値支持線と期待されたABラインを割り込んできている。また、上値抵抗線BCラインが控えている。そして、A点が位置する時間帯以降も上値の重たい展開が続いているからである。

<第2シナリオ>
堅調な展開に移行する可能性も出てきた。右肩下がりのACライン上で下ヒゲの長いローソク足を示現した後に反発に転じている。また、B点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性があるからだ。

ユーロ/米ドル(EUR/USD) 流れが変わったのか

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先週のレポートでは、BEラインに注目した。BEラインが下値支持線となり、下げ止まることが出来るのか否かがポイントになったからだ。実際には、BEラインを割り込んで安値更新が続いたのだが、週央より反発に転じている。
次の注目日は6月12日前後である。

A点水準:約1.235ドル
B点水準:約1.17ドル
C点水準:約1.13ドル

今週のポイントは、流れが変わり、下げ止まったのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
BEラインに注目したい。流れが変わり下げ止まるのであれば、上値抵抗線として位置するBEラインを超えていくことが求められるからだ。終値で超えることが出来ない限り、上値は重たい。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの下落局面である。下値の第1メドとしては1.15ドル前後を考えたい。
上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の1.2ドルを終値で超えることだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、1.173ドルを終値で超えることである。

<現在のシナリオ>
軟調な展開が続いている。上値抵抗線BEラインが存在している。また、BEラインを超えても、すぐ真上にはAEラインが上値抵抗線として控えているからである。

<第2シナリオ>
下げ止まりから落ち着いた動きになる可能性も出てきた。下値支持線CEラインが控えている。しかも、そのCEラインから上放れてきている。また、D点が位置する時間帯を通過した直後より反発に転じているからである。

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