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横行する「ブラックバイト」背景には大学の学費高騰も

例えば、学生のアルバイトの定番ともいえる学習塾講師であれば、賃金も高く、安心と思われる保護者もいるかもしれませんが、個別指導塾でブラックバイトが横行しています。

賃金は実際に生徒を指導している時間しか支払われず、授業前後の生徒対応には賃金は支払われないため、それらの拘束時間を含めた時間で計算すると最低賃金を割り込むほどの低賃金となります。

また、学生自身がシフトを自由に組めないので、授業やゼミ合宿などに参加できないばかりか、試験でも休めないので、単位を落としてしまうケースもあります。(ゼミの学生がアルバイトを休めないのでゼミ合宿が成り立たない大学もあります。)

勝手に休んだり、勝手にやめたりしたら、不当な損害賠償を請求されるので休めないのです。また、学費を稼ぐために休めない、辞められないといった事情もあります。

このような現状を考えるとアルバイトに頼ったマネープランはリスクが多いと言えます。

特に経済的に余裕がない場合は、アルバイトよりも奨学金を優先すべきではないでしょうか。

アルバイトのために単位を落とし、中退などしたら本末転倒です。奨学金を借りていれば返済が始まります。

もし、入社後、ブラックバイトだと気づいた場合、証拠収集をすることが大切です。出退勤・休憩時間。業務の内容のメモを残したり、雇用契約書・給与明細などの書類を保管するようにしておきましょう。

また、「ブラック企業被害対策弁護団」や「ブラックバイトユニオン」などに相談窓口がありますので相談してみてはいかがでしょうか。

自己防衛策としては労働法の基礎知識は身に付けておく必要があります。

大学・専門学校への進学マネー講座』2015/8/21 第70号より一部抜粋
※太字はマネーボイス編集部による

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家庭の事情(経済的理由)で大学への進学を諦めていましたが、奨学金などの学費支援制度を活用して、私立大学に自力進学しました。その経験を活かし、首都圏を中心に年間70校以上の高校で進学マネー講演会を行っています。生活保護世帯から高所得者世帯まで、本当に知りたい進学費用や工面の方法についての情報をお届けします。特に、高校の先生や高校生の保護者には役立つ内容です。
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