米朝会談は予定より早めに終了し、結局合意はできないということに落ち着いた。この結果について、マーケットは織り込み済みでドル円も株価もほぼ動かなかった。(『持田有紀子のグローバル投資術~日経先物、FXの投資戦略に最強の味方~』持田有紀子)
※本記事は、『持田有紀子のグローバル投資術~日経先物、FXの投資戦略に最強の味方~』 2019年3月1日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
慶応義塾大学法学部政治学科卒。野村証券入社、本社・商品本部で株式トレーダーを経て、女性初の総合職として本店営業部へ。株式オプション課や営業課を経験する。退社後は人事コンサルティングの分野で活動し、行動科学や心理学に基づく人事評価のためのコンピテンシーモデルの開発などに携わる。2005年にアルジャントレード(株)を立ち上げ、海外の先物市場や外国為替取引のノウハウの蓄積を活用した投資情報サービスに関わっている。現在、同社における代表取締役。マネーコンサルタント。
合意なしで、トランプ大統領の強がり外交に先行き不安も
米朝会談後、ドル円は10ポイントも動かなかった
昨日の夕方には米朝会談が早めに終わって、結局は合意できないということに落ち着いた。事前からの期待がとても低かったので、顔見せだけで終わるものとも思われていた。
その分だけ、共同声明が打ち出せなかったからといってマーケットに驚きはなかった。実際にノーインパクトで、ドル円は10ポイントも動かないし、株価もダイナミックには動かなかった。
今回の会談で問題になるのは、トランプ政権としての外交姿勢ではないだろうか。米中協議は現在、進行中であり、EUに対する自動車の関税の懸案、そして来月からでも始まるであろう日米のTAG交渉も控えている。
その中で「合意できない」も選択肢の一つだとなると、強がりを言ってみたところで何もできないのではないかとの観測を呼ぶことにつながる。
つまり「順調に進んでいる」とか言っているコメントには疑問が打たれることになり、先行きの不透明感が増えることになる。ただ目先はそのこと自体がわかってはいても、見ないふりは続きそう。
昨晩は政府シャットダウンの影響で遅れて出て来た第四四半期の米GDPが発表になった。またパキスタンがインド人パイロットを解放したことで地政学的なリスクも落ち着いた。リスクオンムードを支援していた。
日本時間 12時00分
日経=21600, 円債=152.88, JPY=111.75
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『持田有紀子のグローバル投資術~日経先物、FXの投資戦略に最強の味方~』(2019年3月1日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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