何でも具体的に考えられる？成功する人が常に明確なビジョンを持っている理由＝野口敏

成功する人は、何ごとも具体的な考えを持っています。その具体的というのは、たとえばどのようなものなのでしょうか。今回はわかりやすい実例をご紹介します。（『野口敏の会話がとぎれても大丈夫』）

※本記事は有料メルマガ『野口敏の会話がとぎれても大丈夫』2019年3月11日の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール：野口敏（のぐち さとし）
コミュニケーションのスペシャリスト。株式会社グッドコミュニケーション代表取締役。著書にシリーズ100万部超のベストセラー『誰とでも15分以上会話がとぎれない！話し方66のルール』など。大手企業の社員教育、人材を育てる力のあるリーダー養成など幅広い講演活動も精力的にこなす。

成功する人のセミナーを受けた人は、次の日から何を始める？

具体性のない言葉からは、何も始まらない

先日、プロ講師12名を集めて研修を行いました。あなたの講座を受けた人は、次の日から何をはじめますか？というテーマで話を各々してもらいます。

すると、ほとんどの講師はこんな話をしました。

「とにかく明るく働くようになる」
「明日に希望を持って生きることができる」
「英語が好きになる」
「ハッピーになる」

こんな内容が続きました。事前に、「あなたの生徒が何をするのか具体的に言える講座を開くんですよ」と事例まで添えて伝えたのにもかかわらず。どなたもプロ講師として生計を立てるのは無理だと感じたものです。

ただ一人だけ、あるセミナー団体の専務理事という方だけ、「私のセミナーを受けた人は、その帰り道にコンビニに寄って、そこの店員さんの接客ぶりをほめるようになります」とそう言ってくれました。

まさにお手本通り。この方はプロとしてしっかりやっていらっしゃるのだなと感じました。

企業の営業研修でも、あなたは今月をいかに戦うかというテーマで話をしてもらいましたが、お客様第一、熱意を持って、ポジティブな営業…などなど。どこにも具体性がありません。具体性のない言葉からは、何もはじまりません。

具体的だとすぐに行動できて、成功にどんどん近づく

「私のセミナーを受けた人は、その帰り道にコンビニに寄って、そこの店員さんの接客ぶりをほめるようになります」

と言える講師は、そのシーンを具体的に思い描き、言葉も具体的に伝えます。

だから受講した人は、そこで習ったことを具体的な行動にできるというわけです。

成功する人というのは、事の大小にかかわらず、言葉が具体的なものです。

休みの日は何をしているの？と聞かれたら、陶芸教室で箸置きを焼いていると言います。

会社はどう？と聞かれたら、年寄りを早く追い出して、会社を40歳以下の若い社員で大半を占めるようにしないと危ない。と言います。

すべてが具体的なので、次の行動がすぐにはじめられます。だから成功にどんどん近づくのです。

「ふつう」「まあまあ」をやめて、自分を具体的に表現する。今日からはじめてみてください。今日、何をすればいいかがすぐに見えるようになれます。

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※本記事は有料メルマガ『野口敏の会話がとぎれても大丈夫』2019年3月11日の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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