少なくない金額を普通預金に預けっぱなしにしているご家庭が多くあります。定期預金と金利差が少なく見えても、10年単位で見ると大きく変わってくるのです。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
1年では小さくても、年数が経つと複利が大きな差をつくる
普通預金に入れっぱなしはよくない
家計診断をしていると、数百万円~1,000万円を普通預金に入れっぱなしにしている家計を多く見ます。
低金利が長く続き、定期預金にしても金利が低いからだと思いますが、少しでも増えるように定期預金も検討してみてください。
定期預金が満期になったとき、「解約する」方法と「自動継続する」方法の2種類を選択することができます。
解約した場合は、そのまま普通預金口座に払い戻しされますが、「自動継続」を選択したら再び定期預金に預けられます。
金利については、その時勢に応じた新たな利率が適用されます。
継続には、「元金継続」と「元利継続」の2パターンあります。どう違うのか?
元金継続は「単利」、元利継続は「複利」と覚えておくといいですね。
定期預金の元利継続って、なんですか?
少し詳しく解説しましょう。「元金継続」は、満期になった「元金」部分のみ再度定期預金に回されます。利息部分は、普通預金口座に払い戻されます。
「元利継続」は、満期になった「元金」と「その利息」両方を再び定期預金にしてくれます。
例えば100万円の定期預金で利息が1万円(税引き後)だった場合、101万円が再び定期預金に預け入れられます。
インターネットバンキングでは、どちらか選べるタイプが多いですね。
もちろん窓口でも扱っていますが、ネット専用の銀行の方が若干金利は高めです。
金利が低いと単利でも複利でも、それほどの違いはありませんが普通預金よりも金利は高くなっています。少なくても、普通預金に1,000万円入れておくよりも有利です。
少しの差でも年数が経つと変わりますので、普通預金に入れっぱなしは避けましょう。
『教育貧困にならないために』(2019年2月14日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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