官僚たちも辟易?安倍内閣の倒錯した「政治主導」
特定秘密保護法は官僚のための法律であるようなことが頻繁に叫ばれてきたが、案外、官僚たちもこの法律には辟易としているのではなかろうか。であれば、これを主導したのは官僚ではなく官邸ということになる。そうなると、その主導とは極めて歪で倒錯したものであったあはずだ。
安倍政権は内閣法制局の人事にまで介入し、政権寄りの人物を長官に据えた経緯がある。
官僚は人事がすべてである。長官に抜擢された者も、おいしい餌を与えられながら安倍政権になお一層懐柔されたことだろう。そのことが特定秘密保護法を現実化することに大いに追い風となってしまった。
民主党が政治主導を発揮できなかったアマチュア集団だったことに対して、現在の自民党は政治主導を発揮しているように誤解されるかもしれない。
しかし、それが仮に政治主導であっても、それは倒錯した政党主導であることは言うまでもない(そもそも、憲法に抵触する法案を連発することが政治主導と
言えるのかは大いに疑問である)。
このような内閣法制局の体たらくでは、瀬畑氏に指摘されるまでもなく、後になって情報公開を要求したとて、情報を公開するにも公開できないことになる。そんな議事録がないような法案が益々増えてゆくだろう。
果たしてこれが近代民主国家と言えるのだろうか。私は公文書すら管理できない国はまともな国ではないと考えている。
『インターネット政党が日本を変える!』(2015年12月1日号)より
※記事タイトル・リード文・本文見出し・太字はMONEY VOICE編集部による
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「あなたにとってハッピーな世の中とは、どのようなものですか?」驚かせてすみません。私は不破利晴と申します。私は、元駐レバノン特命全権大使・天木直人氏と共に、「インターネット政党」の成功に向けて活動しています。インターネット政党『新党憲法9条』のWebサイトをつくり、日々の運用管理をしています。想像して欲しいことがあります。→「毎日働き詰めで辛くありませんか?」→「生きることに目的を見失って辛くありませんか?」→「あなたにとってハッピーな世の中とは、どのようなものですか?」インターネット政党の主役は「あなた」です。