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10年で金の保有を4倍にしたロシアが、海外からさらに輸入?難攻不落国家をめざして

ロシアが海外から金地銀の輸入をはじめるという憶測記事が出ています。しかし、昨年の購入量は生産量を上回り、あながち憶測とは言い切れない可能性も…。(『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』)

※本記事は、『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』2019年4月12日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

金地銀の購入こそ、表立って非難されないが効果的な手段

ロシアが海外から金地銀の輸入を開始?

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ロシアは金準備の買い増しを加速するために、海外から金地金の輸入を始めるだろうとの憶測記事です。

米ドル依存からの脱却を目指すプーチン大統領の動きで、ゴールド・ラッシュが起きそうだ。

この10年でロシアは金準備を4倍にし、2018年の金地金買い増しは最高だった。そして、この2019年の2月の買い増し量は100万オンスにもなっているのだ。

この動きを脱ドル化と評するアナリスト達は、ロシアの米ドル売却の代金で他の資産への多極化、即ち金地金や人民元を購入すると見ており、実際にそうなれば非常に大きな打撃を与えることになるだろうと予測している。

現在、金地金はロシアの外貨準備の中で最大の割合を占める様になっている。

複数の専門家は、米露関係の悪化、経済制裁によってロシアは益々金準備を増やす意思を固めており、その購入意欲を充足させるには、輸入を増やすしかないと見ている。

昨年のロシア中央銀行の金購入量は、昨年初めて国内産金量を上回っている。

元ロシア中央銀行の金融財政政策部局の顧問であり、現在ロシアのルネッサンスキャピタルの主席エコノミストのOleg Kouzminは「国内金鉱山からの買い入れが飽和状態になれば輸入をする事になるだろう。地政学リスクを考えると、ロシア中央銀行は、今後も金地金購入を増やして金準備占有率を増やし続けるだろう」と語った。

■主要データ

WGCによれば、昨年ロシアは274トンの金地金を購入している。その価値は、現在の価格で11B$以上である。

全世界の中央銀行の金地金の購入の約40%がロシア中銀の金地金購入量であり、それは全世界の需要の6%に相当する。

金準備は、ロシア外貨準備の約19%に相当しており、2000年以降で最高のレベル。米ドル資産は2017年半ばの46%から、現在22%に減っている。

ロシアの米ドル資産が多い理由は、ロシアが資源輸出国で、原油輸出の建値は米ドルだからである。年間貿易収入は約600B$だが、その4分の3がドル建てなのだ。

出典:Russia Is Dumping U.S. Dollars to Hoard Gold-Bloombetg(2019年3月29日公開)

でも、昨年のロシアの購入量は国内生産量を上回っているのですから、結構そうかも?

軍備増強は資金が掛り過ぎるし、国際的な嫌悪感を招くもの。しかし金地金を購入することに表立って非難する者はいない。

しかし、これこそが、欧米資本主義のアキレス腱であり、一番嫌がれるものということをプーチン大統領は知っているのだ。そして欧米は、この攻撃から逃れる術は持っていないのだから始末に悪い。

Next: 金地銀を増やし続ける、ロシアの戦略とは?

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