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2週間で7.4兆円、再び大きな損失を抱えた公的年金運用=近藤駿介

先週末の海外市場で日経平均先物は大幅下落。これを反映すると、公的年金は2016年に入ってわずか2週間で7.4兆円近い運用損を発生させている可能性がある。

プロフィール:近藤駿介(こんどうしゅんすけ)
ファンドマネージャー、ストラテジストとして金融市場で20年以上の実戦経験。評論活動の傍ら国会議員政策顧問などを歴任。教科書的な評論・解説ではなく、市場参加者の肌感覚を伝えるメルマガ『近藤駿介~金融市場を通して見える世界』がまぐまぐ大賞2015メディア賞を受賞。

2016年に入って2週間で7.4兆円近い運用損の可能性

シカゴ日経平均先物が急落、年金運用への影響は

15日の海外市場で、日経平均先物は大幅下落した。

15日の日経平均先物は大幅に反落し、約1年ぶりに1万7000円を割り込んだ。3月物は前日比700円安の1万6795円で取引を終え、同限月物の終値として2015年1月14日以来、約1年ぶりの安値をつけた。15日の大阪取引所の終値を355円下回った。

出典:シカゴ日本株先物概況 – 16日付日経電子版

シカゴ日経平均先物円建 日足(SBI証券提供)

シカゴ日経平均先物円建 日足(SBI証券提供)

ここで懸念されるのは、リスク資産を増やしたポートフォリオで運用している日本の公的年金。

年金財政上、必要な年金積立金を下回るリスクは少なくなった」と答弁していた安倍総理。

昨日の海外市場の下落を反映したGPIFの運用資産概算推計値は、約7.9兆円の運用損を出した昨年9月末時点を2.42兆円下回る132.7兆円程度。

昨年末の概算推計値が9月末比4.9兆円増加の約140兆円だったから、2016年に入ってわずか2週間で7.4兆円近い運用損が発生している可能性がある。

これだけ収益の振れの大きな運用が「フォワードルッキングな運用」といえるのだろうか。

【関連】安倍総理が国会質疑で答えなかった年金運用の「不都合な事実」=近藤駿介

近藤駿介~金融市場を通して見える世界』(2016年1月16日号)より
※記事タイトル、本文見出し、太字はMONEY VOICE編集部による

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