「総額88億円あげまくっちゃうキャンペーン」
まず、宣言しているのは今回のキャンペーンを「総額88億円あげまくっちゃうキャンペーン」と名付けている点だ。それに沿って様々な景品を用意して全体を盛り上げようとしている。
これなど、PayPayがやったことをなぞっている。また来年の2月までをキャンペーン期間としているが、長期に設定したのは単価の低いコンビニに考慮してなのか。
それからファミリーマートの特徴は、クーポン戦略を打ち出していることだ。ファミチキや焼き鳥といった名物商品がただでもらえるクーポンをいろいろ出してくれる。これも目玉の1つだろう。
ポイントについては200円で1ポイントが貯まる。さらに7月いっぱいは買い物すると20%の還元してくれる。それだけでなくアプリにチャージをすると15%還元が受けられる。これも大きな目玉だ。
軍配は「ファミペイ」か
24時間営業の問題とnanacoの改悪が重なり混乱気味のセブンペイと比べると、自前の決済ツールを得たうえにPayPay祭りの成功体験を生かして進撃を始めたファミペイ。
両者は対照的なスタートを切ったようにみえるが、秋には10月の消費税キャンペーンを控えていて、これから戦いは熱を帯びてくるだろう。
中でもファミペイは、言ってみればコンビニ版のPayPayと言えるから大いに期待したい。
セブンは外から招いたコード決済事業者をうまく使って、儲けをあげようとしている。内部の問題が解決すれば徐々に体制を整えてくるだろうから、それほど心配はしていない。