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アベノミクス第1幕の終演、下値メド1万4000円も?~どう見るこの相場Q&A

<Q>
アベノミクス第2幕はいつ頃、幕が開くのか。

<A>
すでに、開いてはいる。しかし、第1幕では、2度の驚きの金融量的緩和を実施したが、今は驚きに欠けている。当時は景気、企業業績がデフレ下の病弱な状態だったから、量的緩和は劇的な効果を発揮し日経平均は2.4倍にも上昇した。第2幕においても追加の量的緩和、つまり、現在の年間80兆円規模の国債等買い入れに上乗せして年間100兆円ということは予想されるが、仮に実施されても効果は一時的で第1幕のときのような大きい効果は難しそうだ。

第2幕では、GDP600兆円実現、1億総活躍社会実現、地方創生、医療・ロボットなどの日本の得意とする技術の発現、といったことが主役だが、いずれも即効性というものではない。一方で、景気・企業業績は息切れ感が強まり、とくに企業業績は2017年3月期は減益の懸念が囁かれ始めている。

<Q>
流れは分かったが、日経平均の下値の目処は。

<A>
日経平均の月足は2月末に24カ月線を切って、13年1月以来の売り転換は避けられないだろう。短期的、つまり、日足、週足では反発場面はあっても月足では下値模索が続く展開だろう。

当面のボトムは、まもなく発表の10~12月GDPではないだろうか。さらに、中期的には、5月発表の3月期決算で次期見通しが不振ということで株価がストンと下げれば、そのあたりが下値となる可能性はありそうだ。月足チャートでみれば1万4000円どころはかなりの下値抵抗ゾーンとなっている。低金利時代だから、今こそ株投資の王道である、「好利回り」銘柄に投資するチャンスだと思われる。

【関連】「2016年2月19日、米ドルは完全崩壊する」元連邦議会議員ロン・ポールの予言

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日刊株式投資情報新聞』2016年2月10日号より
※記事タイトル・リード文・本文見出し・太字はMONEY VOICE編集部による

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