安倍首相「株価に一喜一憂しない」アベノミクス失敗でも封印された秘策=三橋貴明

安倍総理は15日の国会で、「1カ月、1カ月半の値動きにとらわれるべきではない。日々の株価に一喜一憂するべきではない」と、株価上昇をほとんど唯一の成果として誇っていた政権とは思えないほど、素晴らしい正論を語られました。その通りですね、経済政策が株価に一喜一憂するのは奇妙な話です。首相官邸の執務室に置いてある株価のチャートも、是非とも片付けて下さいませ。

記事提供:『三橋貴明の「新」日本経済新聞』2016年2月19日号より
※本記事のタイトル・本文見出し・太字はMONEY VOICE編集部によるものです

安倍総理の言う「ファンダメンタルズ」とはいったい何なのか

「日々の株価に一喜一憂するべきではない」

案の定と言いますか、予想通りと言いますか、安倍政権は「新たな財政出動論」を封印とのことです。

安倍晋三首相は17日、首相官邸で公明党の山口那津男代表と会談し、2016年度予算案の3月末までの成立を目指す方針を確認した。政府・与党には円高・株安で内閣支持率への影響を懸念する声があるが、当面は新たな財政出動論を封印。野党が予算案の組み替えを求める可能性があるためで、追加の経済対策の議論は予算案の成立にメドが立った後になる。

出典:『財政出動論、今は封印  円高・株安 政府・与党、予算審議を優先 – 日本経済新聞

日経新聞の無料版だけでは、「円高・株安」しか問題になっていないかのように読めますが、一応、後略部で、「円高・株安に加え、10~12月期の実質国内総生産(GDP)が速報値でマイナスになり、不透明感が広がる」と、あります。

さて、総理は15日の国会で、
1カ月、1カ月半の値動きにとらわれるべきではない。日々の株価に一喜一憂するべきではない
と、株価上昇をほとんど唯一の成果として誇っていた政権とは思えないほど、素晴らしい正論を語られました。その通りですね、経済政策が株価に一喜一憂するのは奇妙な話です。首相官邸の執務室に置いてある株価のチャートも、是非とも片付けて下さいませ。

また、今後、株価が上昇した際に、「1カ月、1カ月半の値動き」にとらわれ、
日経平均が2万円を突破した!これは政権の成果だ!
などと奇妙奇天烈な主張をするのを、是非とも控えて頂きたいと思います。

株安の原因は海外、日本経済はしっかりしている?

それはともかく、総理は続けて、
「中国の景気減速懸念や原油価格の下落、米国の利上げなど海外要因が背景」
と、現在の景気失速の原因を「外に押し付ける解説をし、
「日本経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)は確かなもの」

と、例により「ファンダメンタルズ」という抽象的用語で、日本経済の「堅調」を訴えたのでした。

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