fbpx

ジョージ・ソロス「仕掛けの手口」日本株売り決断の理由とは?=藤ノ井俊樹

ソロスやハワードは何に着目して日本株売りを仕掛けたか?

これらの利益を得たヘッジファンドの視点は、このようなもの。

中国の景気はどうもまだまだ悪い。

2015年は米ドルが他通貨に対し、最も上昇している。

中国人民元相場は、基本的に米ドルと連動しているので、人民元相場は、中国の景気が悪いにも関わらず上昇。

中国の輸出が大打撃を受けて減少しているので、いずれは人民元レートを切り下げなくてはならない時期が来るだろう。

そうなると中国以外でどこの国が最も影響を受けるだろうか?米国か?ドイツか?日本なのか…?間違いなく、日本だ!

こういった連想で、日本の株式相場は割高になっている。また日経平均株価は、ここ数年ドル/円相場との連動性が高い

簡単にいえば、

  • ドル買い・円売りが進めば、日経平均株価が上昇しやすく、
  • ドル売り・円買いが進めば、日経平均株価が下落しやすい。

反対に、

  • 日経平均株価が上昇すれば、ドル買い・円売りが進みやすく、
  • 日経平均株価が下落すれば、ドル売り・円買いが進みやすい。

日本市場に限ってみれば、こうしたロジックが基本にあって、年初から一貫したドル売り・円買い攻撃と、日本株式売り攻撃の両方で狙われたようです。

特に、WTI原油先物相場が下落しているなか、産油国による値下がりした原油売上の穴埋めのため、株式投資資金の回収をする動きがあるなかで、絶好のタイミングを計って行われたというのです。

Next: 単に「日本株だから」と連れ安した内需銘柄に勝機あり?

1 2 3
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー