要点は以下です。
最近の市場崩壊は、NYダウ6000ドルへの下落のまさに悪夢の始まり
――投資家たちは、われわれが経済の冬にいるということに、ようやく気が付き始めたようだ。
今、さまざまな問題が、いっせいに降りかかっている。
需要の低迷、コモディティ価格の下落、その他のすべてを犠牲にして輸出を促進するための通貨切り下げ…。
ハリー・デントは、最近のビデオ・プレゼンテーションで、「今後数年は、米国の経済史においてもっとも辛い時期になる」、そして「経済と人口統計学上の最悪の嵐が吹き荒れる」と警告している。
「住宅価格は、今後数年かけて40%ほど下落する…そして、失業者が急増…多くの州と地方自治体はデフォルトを強いられ、その間、連邦政府の赤字額は、1.5兆ドルから2兆ドルに急増する」とデントは予測している。
どうやら、私たちは、デントが「もの凄い大恐慌」と呼ぶものに刻一刻と近づいているようだ。
「不況は、まだ終わっていません。ローンの225兆ドルのうちの100兆ドル、そして、世界中の債券と株が消失します」とデントは言う。
そして、「これは世界中で破壊の波を誘発しながら、世界的なスケールで起こる」とも。
この殺人的な経済の嵐を回避するために、ほとんどの投資家がすでに、何らかの措置を講じていると期待したいものである。
ハリー・デントは、前もって準備し、自身の投資ポジションをしっかり決めている人々は、年々、特定の暴落関連の投資を通して数百万ドルを儲ける機会を持っている人たちだ、と言う。それは、いつからなのか…。
これは、「2020年の前半から2022年の後半の間に始まるであろう」と彼が予想している次の長い間の投資ブーム・サイクルだ。
ハリー・デントの警告の要点は、迫っている金融恐慌によって「世界中の株、債券は価値がなくなるので、今のうちに相場からいったん出て、資金を温存しておくべきだ。嵐が収まる2020年頃までは冬の時代。この時期にこそエネルギーを蓄えておくべきなのである」ということです。