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クルーグマンと浜田宏一氏の誤り~『2020年 世界経済の勝者と敗者』を読む=吉田繁治

3.異次元緩和によるリフレ策の誤りを認め、政策を修正することが必要

以上のように、インフレには、

  1. デマンドプル型(いいインフレ)
  2. コストプッシュ型(悪いインフレ)
  3. 資産バブル型インフレ(わるいインフレ)

の3種があります。

実際インフレは、3種が混合した形で起こることも多い。「インフレ=善の結果を生む」と、単純な線的論理では言えないのです。

浜田氏は、ここでも誤りを犯しています。誤りなら、誤りを認めて修正せねばならない。

異次元緩和によるリフレ策の誤りが、論理的に指摘されることは少ない。これが、本論を書いた目的です。経済政策は、人々を経済的に幸せにするものでなければならないと思うからです。

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ビジネス知識源:経営の成功原理と実践原則』(2016年2月7日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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