借金と国の予算を使っても経済成長できない日本
むしろ、趨勢(すうせい)的な方向性をみることが大切かと。
ざっと言えば、「世界経済は減速気味、でも3%。日本は0.5%、てことは存在感がさらに低下。インドは振れが大きいものの、成長率は高め。アメリカも減速、でも金融の支えアリ。中国は成長率の数値は従前から疑問符が付いているものの、減速が継続することは確からしい」。こんなところでしょうか。
それにしても、日本とイタリアの成長率の低さが目に付きます。どちらも借金が多い割に、借金が経済成長へと有効に活用されていない印象です。
働き方改革なんて言う前に、国の予算の使い道をちゃんとしてもらわないと駄目かと。
とは言うものの、昨日の施政方針演説からはその気配すらなく。まぁこれは何処の党が政権を取っても変わらないのでしょうけど。
てことで、日本よりおカネを注ぎ込む国はたくさんある、そんなことをIMF見通しは教えてくれます。
今回のまとめ
・IMFの世界経済成長率見通し、インドを中心に下方修正
・日本は成長率が年々下がる見込み
・アメリカの金融環境、トランプ大統領のFed批判とは反対に「最も緩和的」と
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- IMF見通し、トランプへのやっかみ(1/21)
- 邪な”I have dream”(1/20)
- 「ウィンウィン」を連呼する中国テレビ局(1/17)
- 中央銀行の陰り、政治屋インサイダーの増殖(1/16)
- ゴキブリホイホイに支えられる市場(1/15)
- ペルシャ語ツイートに感じる米大統領と米株の「勢い」(1/14)
- 「市場は常に正しい」の意味(1/10)
- 速さを追うより生身の人間らしく(1/9)
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『高梨彰『しん・古今東西』』(2020年1月21日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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