なぜ中国人は危険な病原菌を持つ野生動物を好んで食べるのか?
今回のウィルス発生源と見られる武漢の海鮮市場では、魚介類に加えて、ジャコウネコ、オオカミ、キツネ、ネズミ、ヘビ、ヤマアラシ、カメなど100種類の生き物を売っていた。
前回のSARSによる死者は800人に達したため、その直後にはこうした野生動物の肉を食べる人の数は一時的に減少したという。
とはいえ、2年もすると、再び、ハクビシンの売り上げは元に戻った。
もちろん、こうした野生動物の販売には衛生局の許可が必要とされている。
ただ、美味しい商売であるため、無許可で珍しい動物を飼育し、高値販売を狙う闇の業者も多い。
実は、それだけ中国人の間では、こうした野生動物の肉が好まれているのである。
そこには、文化、経済、政治的な背景が潜んでいる。
この種のデリケートな問題を解決しなければ、中国発の新型ウィルスは繰り返し猛威を振るうことになるだろう。
「食べられるものは何でも食べる」という習慣
欧米諸国と違い、動物愛護の発想は、こと食に関しては歴史的に存在しないのが中国だ。
長年にわたり、食糧不足に苦しんできた中国では、「食べられる物は何でも食べる」という習慣が定着してきた。
もちろん、今では食糧問題は解決されているのだが、「珍しい生き物を食べることは多様な民族で構成される中国では歴史に根差した民族の誇り」でもあるようだ。
ぶっちゃけ、中国人が食文化を根本的に変えない限り、こうした問題の再発は押さえられないだろう。
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『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』(2020年1月24日号)より一部抜粋
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