国民や企業に「痛み」を求めるならば、政府が率先して規範を示すべきではないだろうか。安倍首相の側近である秋葉賢也首相補佐官の行動に、批判が殺到している。
安倍首相が新型コロナウイルスの感染拡大を抑止するため、大規模イベント等の自粛を呼びかけた26日の夜に、国民の規範となるべき首相補佐官が地元仙台市で政治資金パーティーを開催していたことを共同通信、時事通信、産経新聞、朝日新聞など報道各社が伝えた。あろうことか、政府の専門家会議が感染拡大リスクが高いと発表していた立食形式のパーティーだったという。
催しなどの自粛広がる中 秋葉首相補佐官が政治資金パーティー #nhk_news https://t.co/zNbML6is4Y
— NHKニュース (@nhk_news) February 27, 2020
秋葉氏は27日の取材で「規模を縮小して開催した」と説明しているが、それでも支援者ら200〜300人が参加している。十分“大規模”なイベントだ。また、「総理が国民に対して、3月15日まで(大規模イベントの開催の)自粛を要請したのは、26日午後。私のパーティーは夕方に予定されていたため、物理的に中止という選択肢はなかなか難しかった」(朝日新聞)という言い訳は、「エンタメ業界の損害は数百億円規模に上る」(スポーツ報知)との見方もあるなかで、当日になってライブの中止を発表したEXILE、Perfumeなどのアーティストやその関係者、ファンに向けた説明にはならない。
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