日経平均は円高嫌気、お化粧買い期待が失望となり安値引け（3/31）＝清水洋介

31日の東京市場は昨日の大幅下落の反動や米国株高を受け買い先行、堅調な始まりに。ただ積極的に買い上がる動きはなく、手仕舞い売りに押され最後は安値引けとなりました。（清水洋介の日々是相場　－夕刊－）

米国株高も円高を嫌気、日経終値は-120円安の16,758.67円

日経平均：16,758.67円（-120.29円）
≪東証一部≫
売買高：22億2,549万株
売買代金：2兆3073億7700万円
値上り銘柄数：421銘柄
値下り銘柄数：1,449銘柄
騰落レシオ（25日）：120.25%（-4.07%）
為替：1ドル＝112.33 円

市況概況

昨日の大幅下落の反動や米国株高を受けて買いが先行、堅調な始まりとなりました。ただ、積極的に買い上がる動きはなく、手仕舞い売りに押されてじりじりと上げ幅を縮小、軟調となりました。期末を意識して売り難さもある一方で買い手不在と言うなかで売られました。

昼の時間帯は下げ渋りとなりましたが買われることもありませんでした。後場に入ると期末のお化粧買い期待などもあり、買戻しも入って再度堅調となる場面もありました。ただ、最後はお化粧買いが入らないなかで手仕舞い売りが嵩み結局は安値引けとなりました。

日経平均株価 5分足（SBI証券提供）

米ドル/円 5分足（SBI証券提供）

小型銘柄は目先筋の買いを集めて大きく上昇するものも見られましたが、手仕舞い売りも多く、上値も重くなりました。東証マザーズ指数は堅調でしたが、二部株指数や日経ジャスダック平均は小幅安となりました。先物はまとまった売り買いも多く、指数を大きく右往左往させ、最後も先物主導での下げとなりました。

新年度に期待する動きがなくもないのですが、米国株高の理由がドル安であり、日本では為替の影響を懸念する動きから手仕舞い売りが多いという感じです。機関投資家などが動き難いなかで、買い手も限られていることが下落の要因となっています。明日の日銀短観の結果を見たいとか、米国雇用統計を過ぎてから動きが出て来るのでしょう。

テクニカル分析

日経平均
相変わらず方向感に乏しい展開です。まだ雲の中で25日移動平均線と75日移動平均線の間の動きでここをどちらに抜けるかで今後の方向が決まりそうです。

藤田観＜9722＞
遅行線も日々線にサポートされて雲をぬけて来ました。基調は強含みと言うことで良いのでしょうが、基準線のサポートを確認する場面もありそうです。

銘柄ピックアップ

藤田観＜9722＞ 582円（+29円）
政府が訪日外国人客数を2020年に現在の2倍、30年には3倍に増やす新目標を決めたことが好感されて買われ、大幅高となりました。

デイトレ日誌

先物の動きもぎこちなく、今日は全く売り買いはしませんでした。先物の評価損は大きいのですが、オプションの評価益も多く、持高全体としてはほとんど変化はありません。この水準でも比較的良い感じですが、どこで利益を出すか、損を出すかと言うことになりそうです。

明日から新年度ということで、本日で（昨日まで）の実現損益を3カ月単位で計算してみるとやはり、2月の底入れまでの急落と底入れからの上昇で大きく利益が出た格好となりました。3月SQも無事乗り切ったので、大きな利益が維持されたという感じです。

3月SQ以降も順調な相場（？）であり、しっかりと利益を確保出来ました。

4月はSQも近い（月初から見ると最短）ので明日からポジション調整の動きに入ります。どれを利食って、何を乗せるか、そのためには4月相場をどの水準にするか、しっかりと決めなければなりません。

相場全体の方向感と持高の状況、そしてスケジュールとの兼ね合いを考えて持ち高をどのように変えていくのかなどを考えていかなければなりません。もちろんリスクをしっかり計っていかなければだめだと思います。

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