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コロナで瀕死の映画産業、救えるのはブロックチェーン?導入で4つの苦境は解決する=高島康司

3)デジタル著作権侵害との戦い

コンテンツを保護し、違法な配信を追跡する機能が改善されているにもかかわらず、オンラインでの映画の違法ダウンロードは大幅に増加する傾向にある。

このような違法ダウンロードを元にして販売される海賊版は、映画スタジオにとって大きな損失になる。しかし、映画の収益や制作における権利を保護するのに十分な力のないコンテンツ作成者やスタジオもある。

ブロックチェーンは、アイデアや作品の記録を作成することにより、この問題に対処できる。

ブロックチェーンは、スマート・コントラクトを利用して、正当な映画のアップロード、スクリーニング、ストリーミングを行う。ブロックチェーンのシステムが記録し、それを通して配信されたコンテンツのみが正当な作品であると認定される。

そのような状態であれば、ブロックチェーンに記録されていないコンテンツの存在がオンラインで発見された場合は、コンテンツ所有者や検索エンジン、またサイト管理者、インターネットプロバイダーに通知し、アクセスできないようにすることができる。

4)小規模の製作者に平等な機会を与える

映画制作の分野では、独立系の小規模なプロダクションが製作した作品が注目されることは滅多にない。

それというのも、映画館やオンライン映画配信サービスへの作品の配給は、大手の配給会社が独占しているからである。こうした会社が小規模の独立系のプロダクションの作品を配給することはまずないといってよい。

その結果、そうした作品はユーチューブなどの動画配信サービスで配信されることが多く、そうした方法では期待するような利益を生み出すことはない。

そうした状況で、作品をブロックチェーンに登録し、視聴者への課金をプログラムの自動実行機能を持つスマート・コントラクトで処理できれば、ブロックチェーンのプラットフォームから独立系の作品を視聴者に直接配信することができる。

さらに、映画プロダクションへの投資の募集も同じブロックチェーンに記録し、管理することができる。

このように、映画産業におけるブロックチェーンの導入は、グローバルな大手の映画製作スタジオから小規模な独立したプロデューサー、さらに伝統的な配給業者、製作者からコンテンツのストリーミング配信のプラットフォームまで、映画業界のすべての関係者に大きな機会をもたらす可能性がある。

ここまでは、映画産業におけるブロックチェーン導入の概要である。次に、すでに稼働しているプロジェクトをいくつかと、これから稼働するプロジェクトについて紹介したい。

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小規模な独立系の映画プロダクションが製作した映画を配信するプロジェクト

分散型のエンターテイメント産業を構築するプロジェクト

ストリーミング配信の新しいプラットフォーム

独立系映画製作者のためのブロックチェーンのシステム

映画のオンライン配信の統合的なプラットフォーム

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image by:guruXOX / Shutterstock.com
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ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン』2020年6月9日号より一部抜粋
※記事タイトル・リード文・本文見出しはMONEY VOICE編集部による

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ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン

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昨年から今年にかけて仮想通貨の高騰に私たちは熱狂しました。しかしいま、各国の規制の強化が背景となり、仮想通貨の相場は下落しています。仮想通貨の将来性に否定的な意見が多くなっています。しかしいま、ブロックチェーンのテクノロジーを基礎にした第四次産業革命が起こりつつあります。こうした支店から仮想通貨を見ると、これから有望なコインが見えてきます。毎月、ブロックチェーンが適用される分野を毎回紹介します。

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