気になる米国債の動き
ちょっと気になるのが債券、特に米国債の動きです。株安を受けて長期金利は低下しましたが、幅は小さめです。一般的に金利がある程度低下して来ると、「債券よりも株のほうがお得」となって株買いに動意を与えます。
でも、金利があまり下がらなければ、「債券から株」も勧めにくいところです。
Fedも日銀と同じ様な形で米国債等を買い入れています。このため、米国債市場の動きも大人しくなりつつあります。これは市場全体の活力を奪う要因にもなります。日本株が良い例です。
別の言い方をすれば、米国債買いが目立った時こそ、株の押し目買い好機です。何処も中央銀行の存在感が膨張したため、市場活力は見え難くなっています。
そんななかでも米国債には未だ息吹が感じられると、確認したいところです。
今回のまとめ
・IMFが見通し下方修正、通常の後退局面にて起こる消費下支えの欠如を指摘
・「製造業は良い」は何時まで有効でしょうか
・米長期金利の動きが緩慢になりつつあることも、株買い時機を見難くしています
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- 20200702 #0793 Fedは「支配」に「経済の体温計」崩壊を意識(7/2)
- 20200701 #0792 BISが示す中銀のジレンマ(7/1)
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『高梨彰『しん・古今東西』』(2020年6月25日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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