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安倍辞任、なぜ海外紙は功績を評価?「トランプとの蜜月」の世界的価値=山田健彦

海外投資家はどう見るか

改めて、安倍総理辞任のニュースには本当にびっくりしました。

日経平均が一時600円超の値下げとなったためか、この先1ヶ月くらいの間に買えればラッキーかな~と、かなり下の方で指値をしていた銘柄が2つあったのですが、2つとも14時20分くらいに買えてしまいました。

しかもその後、株価が急速に戻したため、終値ベースでは5パーセント近くの含み益となってしまいました。

日経平均株価終値 15分足(SBI証券提供)

日経平均株価終値 15分足(SBI証券提供)

気になるのは海外投資家が投資先としての日本の先行きをどう見るかですが、主要海外メディアの報道を見る限りでは、割と落ち着いたものになっています。
※参考:安倍首相辞任でも、経済・金融政策運営には大きな変更なしとの見方 – Bloomberg(2020年8月28日配信)

ロイターは、「コラム:関心はポスト安倍の経済政策へ、避けられぬ成長戦略の練り直し」という見出しの中で、「安倍首相と政策スタンスが最も異なる政治家が首相になっても、現在の大規模な財政出動と超金融緩和の政策は当面、継続せざるを得ないだろう」とし、現政策の継続は揺るがないとしています。

また「民間企業の利益剰余金が急膨張し、現在のコロナ危機に際し、日本の大企業の財務体質が欧米と比べ、相対的にしっかりしている。これは安倍政権の功績の1つだ」との記述もあり、ある程度の安心感をもって見ているのがわかります。

しかし「一方で、成長戦略は見直しが急務だ。第2次安倍政権の7年8カ月を通じ、ITを中心にした『生きのよい』成長産業や企業は生み出せていない。このコロナ禍で打撃を受けて市場から敗退するかもしれない企業に代わり、雇用を支える新しい受け皿があるかといれば、かなり心配な状況だ」とも指摘しています。
※参考:コラム:関心はポスト安倍の経済政策へ、避けられぬ成長戦略の練り直し – ロイター(2020年8月28日配信)

今週は、次期総理選出の動き次第で市場は神経質な展開になると思われるので、新規投資は控えて手持ちの銘柄の動きに注視して一旦撤退、買い増し等を考えていきたいと思います。

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資産1億円への道』(2020年7月13日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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資産が1億円あるとゆとりある生活が可能と言われていますが、その1億円を目指す方法を株式投資を中心に考えていきます。株式投資以外の不動産投資や発行者が参加したセミナー等で有益な情報と思われるものを随時レポートしていきます。

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