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不動産大不況の明確なシグナル。都心5区の空室率が急上昇しはじめた=洞口勝人

東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の空室率が上昇しており、もっとも空室率が高い渋谷区は4.48%となりました。本格的な不動産不況がやってきます。(『【動画で解説】洞口勝人の「ザッ 資産運用!」 -個別テーマ 分散投資先別 基礎から深掘り編-』洞口勝人)

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プロフィール:洞口勝人(ほらぐち かつひと)
ファイナンシャルプランナー。1963年生まれ、岐阜県出身。資産運用に強いFPとして、年間約370回のセミナー・講演会(受講者数約3万人)を行っている。早稲田大学エクステンションセンター講師。日本銀行の依頼を受け、全国にて金融広報活動も展開中。NHK『人材育成セミナー』講師、テレビ東京『ワールドビジネスサテライト』等に出演。

都心5区の空室率、上昇中

仲介大手の三鬼商事(東京・中央)が8日発表した9月の都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の空室率は、前月から0.36ポイント上がって3.43%でした。

5区内で最も空室率が高かったのは渋谷区で、前月比0.17ポイント上がり4.48%。一方、港区は0.41ポイント上昇し4.33%となっています。

データ出典:三鬼商事

データ出典:三鬼商事

今年2月と比べて、約2.5%の上昇です。まだ1,000戸のうち、25戸が空いただけ。まだまだこれからだと思います。7月以降の上昇幅はおおむね渋谷区を超えており、急速に空室が生じています。

三鬼商事によると、5区の平均募集賃料は前月比0.39%(89円)安い2万2,733円だったとのこと。新築ビル、既存ビルともに下落したとしています。

本格的な不動産不況がやってくると思います。

不動産価格と連動「ゴルフ会員権」も値下がり中

関東ゴルフ会員権取引業協同組合(東京・千代田)がまとめた関東圏の9月のゴルフ会員権の平均価格(主要150コース)は、前年同月比8.3%安の161万円でした。

前年を下回るのは15カ月連続。2019年7月から(コロナショックの前から)値下がりしていることになります。

ゴルフ会員権は不動産価格と連動しやすい傾向にあります。

やはり国内の不動産価格は昨年の前半(2019年1-6月期:東京オリンピック開催の1年前)がピークだったのではないでしょうか。

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