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なぜ富裕層はプライベートバンクを使う?プロ任せと自力運用の差~億り人になる方法(1)=花輪陽子

「バイ・アンド・ホールド」が億り人への近道

脱線しましたが、シンガポールにいて金融資産が1億以上ある人の特徴として、自社株などで集中投資をして、たまたまその株が大きく成長をしたというケースも多く見受けられます。

皮肉なことに自社株だと売却にもかなり制限があり、長期間バイ・アンド・ホールドをすることになります。頻繁に売り買いをして資産を増やすよりも、優良銘柄を長く保有し続けて1億になったという人の方が結果的に多いと感じます。

株式市場はランダムウォークに動くために、人間の感情から下がった時に売って、上がった時に買うなどおかしな行動を取らずに、保有し続ける方が勝ちやすいのです。

何を買えばよいのか・いつ買えばよいのかに関しては、プロに運用をお任せしない限りは、自分で判断をすることになります。

世界三大投資家のジム・ロジャーズ氏も投資は非常に労力を要する労働だといつも言っています。

私も今は自分で運用をしていて、一生懸命に調査をしていますが、昔から保有していてたまたま大当たりした株式のリターンが大きいです。

「種銭」があればプロに任せられる。

さて、適格投資家の要件を満たせは2,000〜3,000万円程度から開設ができるプライベートバンク等もあり、スイスの老舗のプライベートバンクも8,000万円程度から開設できる方法もあります。

以前にお伝えしたファミリーオフィス等のEAM(エクスターナル・アセット・マネジメント)を経由すると、彼らの総運用額が大きいので交渉力が出るからです。

つまり、最初に見せ金があれば、プライベートバンクの口座を開設できるのです。

日本でもヘッジファンドにお金を預ける場合、1億円以上の金融資産が必要だそうです。1億円以上あれば、実際に預け入れる金額は数千万円からでもよいということです。これは投資家保護のためにある規制になります。

Next: 結果的にリターンが増える?プロに運用してもらう場合のコストは

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